ロビンフッドとレボリュート、ステーブルコイン市場に参入検討と伝わる

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 主要フィンテック企業のロビンフッド・マーケッツとレボリュートが、1730億ドルのステーブルコイン市場への参入を目指しているとブルームバーグが報じた。両社は独自のステーブルコインの発行を検討しているが、その計画はまだ確認されていない。

 ブルームバーグはこの件に詳しい情報筋の話として、ロビンフッドとレボリュートがステーブルコイン発行に「踏み出さない」可能性もあると報じた。

 この動きは、EU(欧州連合)が24年内のMiCA(暗号資産市場規制)の完全施行に向けて準備を進める中で明らかになった。

 この動きはまた、急成長するステーブルコイン分野におけるテザーの支配力を緩めることを目的としている。ブルームバーグは、テザーのビジネスモデルが多くのプレイヤーの市場参入を促していると指摘している。

 ブルームバーグによると、テザー(USDT)の流通量は約1200億ドルに成長し、ステーブルコイン市場の3分の2以上を支配している。DeFiLlamaによると、テザーはステーブルコインドミナンスの69.14%を占めているという。

 7月、テザーは24年上半期に520万ドルという記録的な利益を上げたと報告した。さらに、テザーの米国債保有額は約976億ドル相当に達した。

 また、テザーのパオロ・アルドイノCEO(最高経営責任者)は最近、MiCA規則がステーブルコインと銀行システム全体にシステミックリスクをもたらすとの懸念を示した。同氏は、EU市場にサービスを提供するための「技術ベースのソリューション」に取り組んでいると明らかにした。

●ロビンフッドとレボリュート、ステーブルコイン計画を確認せず

 情報筋はロビンフッドとレボリュートの両社がステーブルコインを検討する可能性があると伝えているが、ロビンフッドの広報担当者は「ステーブルコインを提供する差し迫った計画はない」と述べた。

 一方、レボリュート幹部は、暗号資産(仮想通貨)商品群を「さらに拡大する」予定だと述べた。同社はステーブルコインを発行するという選択肢を評価していると報じられているが、まだ何も発表されていない。

 7月に報じられた通り、ロビンフッドは米国と欧州で暗号資産先物商品の提供を模索している。同社は、「今後数ヶ月以内に」先物取引を導入すると述べた。

 しかし、ロビンフッドの広報担当者は、そうした商品を提供する差し迫った計画はないと答えている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/fintech-firms-robinhood-revolut-eye-173b-stablecoin-market-report/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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