ＤｅＦｉ融資プロトコル「フォートレス」がオラクルの価格操作攻撃で全資金を失う
アルゴリズム金融市場と総合的なステーブルコインの分散型金融（ＤｅＦｉ）融資プロトコル「フォートレス」はオラクル価格操作攻撃に遭い、資産のすべてを失った。
「フォートレスはすべての資産を奪われるオラクル操作攻撃と思われるものを受けた」と同プロジェクトはツイッターで話した。「攻撃の方法を断定するために捜査している」。
ブロックチェーンセキュリティ企業ペックシールドも攻撃についてツイートし、１０４８イーサリアム（ＥＴＨ）（２５８万ドル）と４０万ダイ（ＤＡＩ）、合計約２９８万ドル相当がプロジェクトから盗まれたと記載している。フォートレスも同額を提示した。
フォートレスはバイナンススマートチェーン（ＢＳＣ）のユーザーに信用貸しと融資を行うために設計されたアルゴリズム金融市場と総合的なステーブルコインプロトコルである。
攻撃者は同プロトコルを不正利用した後、盗んだ資金を人気の暗号資産（仮想通貨）ミキシング「トルネードキャッシュ」に入金する前に、すべての資産をＥＴＨにブリッジしたとイーサスキャン取引は示している。
フォートレスが使用していたチェーンオラクルは権限検証が欠如し、誰でも奪い取ることができるようになっていた、とブロックチェーンセキュリティ企業ブロックセックは詳述した。
「チェーンオラクルの『提案』機能は誰でも提示することができ、権限検証ではなかった」とブロックセックはツイッターで話し、攻撃者はこの機能を利用し、プロジェクトのネイティブトークンＦＴＳの価格を直接変更したと付け加えた。
さらに、攻撃者は８０００ドルを利用し、「ＦＴＳトークンを担保に追加する提案に投票する」ために、２９万６１９３ＦＴＳを購入した。その結果、攻撃者はプロトコルの残りの資産すべてを借りるために１００ＦＴＳを担保として利用することができた。
この攻撃の結果、ＦＴＳも厳しい打撃を受けている。協定世界時月曜日午前７時２６分、同コインは０．０３０ドルで取引され、過去２４時間で３１．３％下落。コインゲッコーによれば、同コインは１週間で４３％以上、２１年３月中旬に記録した史上最高値１４．１２ドルから９９．８％下落している。
（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）
This story originally appeared on cryptonews.com.
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