バイナンス、規制当局の要請でスペインでの暗号資産デリバティブ取引を停止との報道

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 ある報道機関が、市場規制当局の強い要請によって、暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンスがスペインでの全ての暗号資産デリバティブ取引の停止を余儀なくされたと報じた。

 La Informaciónによると、暗号資産部門に対する一定の権限を持ち株式市場を取り締まっているCNMV(スペイン証券取引委員会)が最近、バイナンスに対し「スペインでの暗号資産デリバティブの販売を完全に放棄する」よう「強制」したという。報道では匿名の「この業界の情報筋」の話として、スペインにおけるバイナンスの「マネージャー」が「22年初めから(CNMVと)複数回会合を開いて」いたと伝えられた。

 バイナンスのスペイン語ホームページの関連項目からは、デリバティブのメニューが削除されている。英語版ではトレードと収益の間にデリバティブのメニューが存在する。

 同報道機関は以前、この件に詳しい「情報筋」の話として、バイナンスが22年3月に規制当局と話し合いを行い、規制当局に「信任状」を手渡したと報じた。同社は1月に、BdE(スペイン銀行)に正式に登録されるための行動を起こしていた。

 報道では、この「暗号資産界の大手企業」は「スペインへの進出戦略を明らかにしている」が、同国へ事業を拡大し始める前に「BdEからの承認を待っている」とされている。

 CNMVとバイナンスが対決するのはこれが初めてではない。21年11月には、スペインの伝説的サッカー選手アンドレス・イニエスタ氏とバイナンスがどうやら宣伝契約を結んだ後、同氏はバイナンスを利用している画像をツイッターに投稿した。

 これに感心しなかったCNMVはツイッター上で同氏を公然と注意し、「未規制の商品である」暗号資産には一定の「リスク」が伴うと記した。規制当局はワールドカップ優勝のスター選手である同氏に対し、暗号資産に「投資したり他人にそうするよう勧める前に十分な知識を身に着ける」よう要請した。

 CNMVは21年に、主に「未規制」または「未監督」の活動を行っていると思われる暗号資産関連企業から成る規制上の「グレーリスト」にバイナンスを加えた。バイナンスと他の大手暗号資産取引企業2社はこのリストを「離れる」ことができた。しかしスペインでの正式な承認を得るための取り組みは、どうやらまだまだ進行中のようだ。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/binance-stops-crypto-derivatives-trading-spain-at-regulators-request-report.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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