海外居住のロシア人、バイナンスから資金を出金できないと話す

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 ロシア人ユーザーは、暗号資産(仮想通貨)交換所バイナンスの利用に問題が生じていると苦情を申し立てている。

 バイナンス交換所は「居住国にかかわらず、ロシア人を処罰することに決定した」とテレグラムベースのロシア金融ニュースチャンネル「Banksta」は報じた。「ロシア人であれば、国際銀行に送金することは不可能」と記載されている。

 また、同チャンネルはロシア語を話すバイナンスの従業員と顧客のチャットのスクリーンショットを公開した。問題の顧客はアラブ首長国連邦の住民であると主張したが、同顧客の場合、送金が阻止された理由は、顧客がバイナンスに登録した際に、居住国に「ロシア」を選択したからであるとバイナンスの従業員は答えたようだ。

 4月、ロシアのウクライナ侵攻のため、ロシア国民、居住者、1万400ドル以上に相当する暗号資産を保有している同国拠点企業すべては同プラットフォームでの入金と取引が禁止されるとバイナンスは発表した。しかし、当時、同交換所は海外に居住しているロシア人は住所認証確認を完了すれば、新しいプロトコルは適用されないと述べた。

 ユーザーは資金を送金する回避策を見つけることができる。つまり、暗号資産資金を交換所運営のものではないウォレットに出金し、このウォレットを使用し法定通貨に送金できるというCrypto―AのCEO(最高経営責任者)Alena Narignani氏の話をロシアメディア「BMF」は伝えた。しかし、Narignani氏はこの方法は手数料がよりかかると付け加えた。

 しかし、交換所はおそらく抜け穴をすべてふさぎ、最終的にロシア人の「生活を複雑にし、金の利用を制限する」ことを目的とした制裁措置に従うだろう、とロシアの暗号資産とブロックチェーン協会業界団体の弁護士かつ共同議長であるアレクサンダー・トレシェフ氏は意見を述べた。

 交換所はすでに「ロシアに対する制裁措置に関する政府機関の指示に従う」と話したとトレシェフ氏は言及した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/russians-based-abroad-say-they-cant-withdraw-funds-from-binance.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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