ルナ財団、保有BTCのほぼ全てを使用と発言、UST利用者への補償を約束

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 テラUSD(UST)のペッグの安定性維持を任務とするLFG(ルナ・ファウンデーション・ガード)が、崩壊の中でテラUSDとドルとのペッグを防衛するために準備金として保有するビットコイン(BTC)のほぼ全てを使用したと述べた。しかし、その残額から破綻したステーブルコインの利用者は補償を受けることになる、とLFGは語った。

 LFGは16日にツイッターのスレッドで、テラUSDの利用者は「少額の保有者から先に」補償を受けることになると記し、具体的な分配方法はまだ議論中だとした。

 この約束をしたスレッドの中で、LFGは現在残っている準備金の詳細も共有した。16日時点で、準備金には313BTC(926万ドル)と3万9914バイナンスコイン(BNB)(1174万ドル)が含まれているという。

 また、1UST=0.1ドルという(楽観的な)価格に基づくとまだ1億8000万ドル超の市場価値があるテラUSDも保有している。

 テラUSDの崩壊前には計40億ドル近くに相当するデジタル資産を保有と報告されていたが、他の資産は全てテラUSDのペッグの防衛に使われた、とLFGは述べた。

 しかし一部の観測筋が指摘した通り、30億ドル超がペッグの防衛に実際に使われたという確かな証拠はLFGから提示されていない。

 かつては膨大な額だったLFGの保有ビットコインは現在313BTCを残すのみと報告されており、トレーダーはビットコインに対する最悪の売り圧力がすでに終わっている可能性を期待している。

 準備金から失われたビットコインはここ数日間大きな憶測を呼んでいる。例を挙げると、ブロックチェーン分析会社のエリプティックは14日にこの件を掘り下げた。

 LFGのビットコイン準備金は暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンスとジェミニに移動したと同社は結論付け、「それが売却され、他のウォレットに移されたのか、あるいはそこに留まっているのかは不明」とした。

 テラ(LUNA)の創業者であるドー・クォン氏は以前、自身も自身が関与する他の機関も、いかなる形でもこの件で利益を得ていないと発言した。

 クォン氏は14日のツイートで、「私はこの危機の間、テラもテラUSDも売却していない」と記し、「このデペッグの間、LFGのビットコイン準備金使用の文書記録に取り組んでいる」と付け加えた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/luna-foundation-says-nearly-entire-bitcoin-stack-spent-promises-compensation-to-ust-users.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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