豪コモンウェルス銀行、アプリでの暗号資産取引のパイロット試験を一時停止

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 テラ(LUNA)の暴落は市場の主要暗号資産(仮想通貨)の15-25%を一掃した。

 オーストラリア・コモンウェルス銀行は暗号資産取引と管理サービスのパイロット試験を停止したと報じられた。

 21年11月、同行は同国で暗号資産をサポートする初の銀行となった。同行はアプリで暗号資産取引を円滑に処理するために、ジェミニとチェーンアリシスとの提携を発表した。段階的な展開はビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)、他の8つの暗号資産取引の可能性とともに開始した。時の経過とともにより多くの暗号資産が追加されるという期待があった。

 しかし、LUNAの暴落が市場の下落を引き起こした後、同行は一時停止することを決定した。暴落は市場の主要暗号資産の15から25%を払拭した。興味深いのは、同行は試験の再開日程の発表を控えたことだ。報道によれば、「現段階で、私たちはパイロットを再開するつもりだが、規制の面で対応すべきことが2、3ある」と同行は言及した。

・コモンウェルス銀行は規制遵守を目指す

 LUNA暴落にまつわる出来事を引用し、オーストラリア・コモンウェルス銀行のマット・カミンCEO(最高経営責任者)は、暴落は暗号資産部門のボラティリティ(変動性)を強化したと言及した。ボラティリティにかかわらず、同業界は世界中の人々や規制当局からの関心を集めていると言及した。

 オーストラリアでは、連邦政府は12月に堅実な規制の枠組みの計画を発表した。また、連邦財務省は暗号資産交換所の認可に関しての次の段階について協議を行った。同行は規制に取り組むために一歩後退するとカミン氏は述べた。

 「私たちはインプットを提供し、最も適切な規制結果を形作る主要な役割を果たしつづけることを望んでいる」とカミン氏は結論付けた。

・風評被害を避けるための慎重な取り組み

 同行は以前暗号資産を取り入れたため、評判が落ちることを避けようとしているとスウィンバーン工科大学講師ディミトリオス・サランパシス博士は述べた。さらに、同行の動向はブランド・エクイティ、リスクの均衡、規制の明確さのためであると主張した。

 背景には同行は先行者利益を保持するために、暗号資産に取り組み続けるという自身の考えをサランパシス博士は表明した。この考えは「CBAの現在のビジネスモデルの混乱を最小限に抑えるため」であると話した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coinspeaker.com/commonwealth-pauses-crypto-trading/

This story originally appeared on Coinspeaker.

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