ドー・クォン氏の反対にもかかわらず、2億7300万枚のバーンでテラが急騰

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 テラ(LUNA)保有者は、トークンの流通量を減らすため、テラフォーム・ラボの創業者兼CEO(最高経営責任者)のドー・クォン氏が提供するバーン・アドレスに2億7300万テラ超を送っている。クォン氏はこのアイデアを支持していない。

 一部のコミュニティ・メンバーからの要請を受け、同CEOはバーン・アドレスを21日に共有した。その後、テラ・プロトコルについて開発者とユーザーが議論する場であるリサーチ・フォーラム上で、あるトークン保有者がこのアドレスを共有し、保有トークンの一部をバーンするようコミュニティに求めた。

 「ハゲタカ達よ、テラを本当に気にかけていることを示し、率先して動き、コインの一部をバーンしよう。本物のサポーターなんだろう」とこのユーザーは述べた。

 コミュニティの多くの人々はこの計画への支持を表明し、既に一部のトークンをこのアドレスに送ったという人も出た。「素晴らしい。文化のためだ、少しバーンしよう」とあるユーザーは述べた。

 Bitquery.ioによると、UTC(協定世界時)23日午前7時15分時点で、バーン・アドレスは2億7335万テラ(5万2000ドル)を受け取っている。テラの現在の流通量が6.5兆枚であることを考えると、バーンされた量はわずかだ。それでも、価格にはポジティブな影響を与えたようだ。

 記事執筆時点で、テラは1LUNA=0.00019ドル超で取引されており、24時間で19%超上昇、21日からは2倍近くになっている。いずれにせよ、5月中にはほぼ100%下落している。

 暗号資産(仮想通貨)では、バーンとは既存のトークンの価値を増やすために一定量のトークンを流通から除外するプロセスを指し、受け取るだけで移動することのできないウォレットに任意の量のトークンを送ることで実行される。

 このバーンというアイデアを支持している有名な暗号資産関係者は、大手暗号資産取引所バイナンスのジャオ・チャンポンCEOだ。同氏はテラからテラ2へのハードフォークというアイデアに言及し、「フォークは新たなフォークにいかなる価値も与えない。それは希望的観測だ」と主張した。

 同氏は以前、「流通量の削減は、このコインを救おうとした皆を見捨てる古い日付でのフォークではなく、バーンによって行われるべきだ」と語っていた。

 一方、ドー・クォン氏は、同通貨のバーンへの反対を強調した。「誤解のないように言うと、何度も指摘している通り、バーンするためにこのアドレスにトークンを送ることは良い考えではないと思う。そのトークンを失う以外の何も生じない」と同氏は述べた。

 報じられた通り、ドー・クォン氏の最新の復活プランでは、ペッグの失敗がエコシステム全体の崩壊に繋がった、アルゴリズム型ステーブルコインのテラUSD(UST)無しの新チェーンへのネットワークのフォークが提案されている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/luna-jumps-as-273m-tokens-burned-despite-do-kwon-opposing-the-idea.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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