ブラジル最大の取引所メルカド・ビットコイン、同国のCBDC開発でステラ開発財団と提携
ブラジル最大の暗号資産(仮想通貨)取引所のメルカド・ビットコインが、SDF(ステラ開発財団)と提携を結んだ。メルカド・ビットコインとSDFは、「LIFT チャレンジ・レアル・デジタル」のための9つのプロジェクトの1つに取り組み、CBDC(中央銀行デジタル通貨)のユースケースを模索していく。この提携は、ブラジル中央銀行とFenasbac(中央銀行サーバー協会連合)の支援を受けている。
提携により、SDFはメルカド・ビットコイン、CPQD(電気通信研究開発センター)、ClearSaleとともに「LIFTチャレンジ・コンソーシアム」の一員となる。このコンソーシアムは、ブラジルのCBDCであるデジタル・レアルの立ち上げに関する技術的実行可能性、ユースケース、インフラを探ることに重点を置いている。
メルカド・ビットコインは、ステラ(XLM)はトークン化と決済プロジェクトを実施するのに最適であったと評している。高速、低コスト、セキュリティ、コンプライアンス、持続可能性、シンプルさといったステラの特徴は、ブラジル中央銀行とFenasbacが期待するソリューション開発のための強力な基盤となるという。
メルカド・ビットコインのレイナルド・ラベロCEO(最高経営責任者)は、次のようにコメントした。
「われわれは、ブロックチェーン技術を通じて金融市場に強固なソリューションを構築する体制と野心を持った企業のコンソーシアムに加わった。ステラネットワークを利用すれば、中央銀行による評価のために完全なケースを提供することができる」
SDFのデネル・ディクソンCEOは、「ステラのネットワークは、メルカド・ビットコインやブラジル中央銀行が、デジタル・レアルの未来のユースケースを模索するのをサポートする準備ができている。ステラは資産発行のために設計されており、組み込みのコンプライアンスツールにより、メルカド・ビットコインはブラジル中央銀行が期待している機能を備えたソリューションを開発するための、強力な基盤を得ることができる」と述べた。
メルカド・ビットコインの他にも、ブラジル中央銀行はデジタル・レアルのユースケースを開拓するため、ビザとマイクロソフトと提携を結び、DeFi(分散型金融)のアーベ(AAVE)プロトコルとコンセンシスを選定している。
●ブラジルのCBDCへの取り組み
ブラジルが最初にデジタル・レアルプロジェクトを発表したのは20年。同国は長年にわたり、金融システムの近代化のためにさまざまな選択肢を調査、研究してきたが、さまざまな国がそのメリットを最大限に生かす方法を検討する速さから、CBDCが完璧な候補として挙げられた。21年11月、ブラジルは仮定上のブラジルCBDC設計のための一般的なガイドラインを発表した。
22年3月、ブラジル中央銀行はデジタル・レアルの開発に協力する9つのパートナーを選定。注目すべきは、ブラジル、ドイツ、米国、イスラエル、メキシコ、ポルトガル、英国、スウェーデンから47のプロジェクト案が寄せられたことだ。選ばれた9つのプロジェクトは、銀行が管理するイノベーションラボを通じて進められた。
さらに、ブラジル中央銀行は、デジタル・レアルの実証実験を実施する計画を明らかにしている。実験は22年下半期に行われる予定だ。
ブラジル中央銀行のロベルト・カンポス・ネト総裁は、CBDCの始動は目前に迫っており、世界で通用する能力を確保する必要があると話す。また、伝統的な銀行が規制を受けた方法でステーブルコインを発行することも可能になると主張した。
(イメージ写真提供:123RF)
https://www.coinspeaker.com/mercado-bitcoin-stellar-cbdc-brazil/
This story originally appeared on Coinspeaker.
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