メタマスク、暗号資産詐欺およびフィッシング被害者による詐欺師への法的支援目指す

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 ブラウザベースの暗号資産(仮想通貨)ウォレットを提供するメタマスクが、暗号資産関連の詐欺やフィッシング攻撃の被害を受けたユーザーに対し、失ったり盗まれたりした資産を取り戻すための支援を行うと発表した。

 同社はプレスリリースの中で、盗まれた暗号資産の調査を専門とする英国企業のアセット・リアリティと提携したと説明。アセット・リアリティが個々のケースを処理する契約で、両社はこの提携は「デジタル資産の回収を改善する業界初の取り組み」だと語った。

 メタマスクは、自社が3000万人の月間アクティブユーザーを有すると述べ、今回の取り決めによってアセット・リアリティはメタマスクのユーザーに対し「グローバルな」サポートを提供するとした。

 両社は、「従来の回収方法では民事訴訟を利用し、通常は弁護士への説明を必要とする」が、これは「暗号資産用の特別な手続き」が存在しないために問題があり、解決まで長い時間がかかり費用は「7万5000ドルを超える可能性がある」と説明した。

 しかし説明によると、アセット・リアリティの「サービス」は「詐欺の複数の被害者が協力して詐欺行為に対するより大規模な科学的調査を行えるようにする」もので、メタマスクのユーザーには「無料で」対応するという。

 しかし両社は、「回収の道筋が金銭的に意味があると判断した場合、ユーザーが裁判費用を負担する必要はあり得る」と注意を促した。

 しかしながら、「裁判費用があまりにも高額な場合」には「グループとしての他の被害者との協力を支援する」と両社は述べた。

 この取り決めにはブロックチェーン分析会社のコンセンシスも関与しており、同社は「より大規模な詐欺活動の追跡」を要請される。

 メタマスクはユーザーが損害の種類を報告可能なインターフェイスを提供し、アセット・リアリティはその後「ユーザーとのやり取りを引き継ぎ、状況についてユーザーに随時情報を提供する」

 メタマスクの共同創業者であるダン・フィンレー氏は次のように述べた。

 「どんなに小さくても、ハッキング被害者が名乗り出ることは本当に重要だ。彼らはそれを暴露したり、より広範な捜査の出発点となったり、法的行動を開始するための訴えを集める機会を作り出すことができる」

 アセット・リアリティのエイダン・ラーキンCEO(最高経営責任者)は、詐欺被害者は「精神的にも経済的にも」苦しんでいるとし、次のように述べた。

 「暗号資産エコシステムのあちこちで、数百ドルから数百万ドルの損害が見受けられる」

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/metamask-aims-help-crypto-scam-phishing-victims-take-legal-action-against-fraudsters.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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