アルゼンチンの高級集合住宅、BTCマイニング施設を設置

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 アルゼンチン・ブエノスアイレスの高級住宅地ベルグラノの高級集合住宅に、この種のものとしては初となる、ビットコイン(BTC)マイニング施設が建設されることになった。その目的は、居住者が「住むためのお金をもらえる」ようにすることだという。

 La Nacionやインタレスティング・エンジニアリングによると、この新たな建物は、ブエノスアイレスを取り囲む肥沃な平原であるパンパにちなんで、「パンパ2.0」と名付けられる予定だ。

 プロジェクトの開発企業は、建設事務所MCLが運営するこの事業に、1000万ドル-1500万ドルを投資すると主張している。パンパ2.0は9階建てで、32戸のアパートが建設され、1階にはレストランも併設される。

 そして、この集合住宅には、「暗号資産(仮想通貨)をマイニング(採掘)する5-10台の機器」も設置される。機器の「運用を担当する会社」とも契約が結ばれており、その会社は対価として通貨の一部を受け取ることになる。

 開発企業はプロジェクトの目的について、マイニング事業から生活費を賄えるほどの収入を生み出すこと、さらにはその額を越えて居住者に利益を残すことだと話している。

 不動産会社Landiumの親会社であるファウンダー・オブ・ニューリンク・キャピタルで主任開発者を務めるダミアン・ロポ氏は、次のように語った。

 「私は常にイノベーションについて考えているが、適切なタイミングも必要だ。それは絶妙なもので、事業を始めるのが早すぎるのも、遅すぎるのも同じくらい悪いことだ」

 ロポ氏は、ビットコインのボラティリティ(変動率)を考慮するために、開発企業は12カ月間のビットコイン平均価格を計算し、これを計算のベースとしてマイニング事業が少なくとも建物の費用の100%を賄えるようにする計画だと説明している。

 ロポ氏によると、開発企業は1平米あたりの価格を2500ドルほどに設定する可能性が高いという。その場合、パンパ2.0の2部屋アパートの価格は「約12万ドル」になる。

 開発企業はプロモーションビデオの中で、「暗号資産住宅」を建設すると宣伝し、ビットコインのロゴが入った金貨をデジタルに表示している。

 開発企業は、照明、断熱材、ソーラーパネルの革新技術により、集合住宅での生活費は他社の住宅団地より約60%低くなると主張している。つまり、マイニングプロジェクトが失敗したとしても、居住者がお金に困ることはないだろうということだ。

 ロポ氏は、アルゼンチンにクラウドファンディングという概念を「導入」した企業、クラウディアムを設立したことで有名である。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/luxury-apartment-complex-argentina-feature-bitcoin-mining-facility-for-residents.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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