米上院議員、包括的な暗号資産法案を発表へ

19806446_s.jpg

 シンシア・ルミス米上院議員は、待望の暗号資産(仮想通貨)法案を今週中に発表する可能性を示唆している。ルミス議員はこの法案について、暗号資産を国の金融システムに完全に統合することを目的としていると説明している。法案は6月7日までに発表される見込みだ。

 3月、ジョー・バイデン大統領は暗号資産に関する大統領令に署名。さらに、暗号資産を規制する最善の方法を検討し始めるよう、財務省に指示を出している。同時期、議会で暗号資産への支持を表明しているルミス議員は、法案の進捗状況を発表していた。

 ルミス議員の事務所は数日前に、70ページに及ぶ法案の草案を公開している。同議員は当時、法案を作成するために上院の主要な支持者やパートナーと広く協議が行われていると述べていた。また、6月7日までに法案を公開する見込みであるとも伝えていた。当初から秘密に覆われていたこの法案には、多くの人が不満を抱いている。その詳細について明らかにされているごく一部で、ルミス議員へのインタビューや初期草案からの情報だけである。

●暗号資産法案に期待できるもの

 法案が成立すれば、SEC(証券取引委員会)とCFTC(商品先物取引委員会)の権限下で行われる活動が具体的に示されることになる。コモディティとなる通貨、証券となる通貨、ステーブルコイン、CBDC(中央銀行デジタル通貨)の枠組み、NFT(非代替性トークン)の利用方法の定義についても明確する。

 また、法案は暗号資産の税政策やステーブルコイン規制などにも言及する。その結果として、法案は相場を暴落させることも、押し上げることもできるため、市場は期待にあふれている。多くの人は、ビットコイン(BTC)だけを優遇し、他のアルトコインに影響を与えるのではないかと懸念している。いずれにせよ、市場は法案が与える影響に準備を整えている。

●暗号資産規制は大衆のためのもの

 一方、FRB(米連邦準備制度理事会)のクリストファー・ウォラー理事は、暗号資産規制はすべての人々を保護するものだと主張している。同理事は、「暗号資産規制の主な問題は、知識のある暗号資産投資家をいかに保護するかではなく、その他の人々をいかに保護するかである」と述べた。

 ウォラー理事は最近の暗号資産暴落について言及し、効果的な保護対策が暗号資産業界をより安全にする唯一の方法であるとの見解を示した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coinspeaker.com/us-senator-integrated-crypto-bill/

This story originally appeared on Coinspeaker.

ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ
ICOレーティングについて