カザフスタン中央銀行、「暗号資産とDeFiのイノベーション」に機会を探る

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 カザフスタン国立銀行(中央銀行)が、暗号資産(仮想通貨)とDeFi(分散型金融)が政府に「もたらす」ことができる「イノベーションの機会」に「関心がある」と発言した。

 Tengrinewsによると、国立銀行のガリムジャン・ピルマトフ総裁は記者会見で、カザフスタンは「暗号資産部門」で開発された技術から恩恵を受けたいと考えていると述べた。

 記者団からは、カザフスタン国立銀行はその取り組みに乗り遅れており、暗号資産を規制するという決定は遅すぎるという指摘があった。

 総裁はこれに対して、次のように答えた。

 「この件について遅れているとは思っていない。世界中の多くの中央銀行や金融規制当局と同様に、この問題を注意深く観察し、研究してきた。われわれは、分散型金融について話しているのであり、イノベーションの可能性に魅力を感じているのだ」

 ピルマトフ総裁は、冬に暴動を引き起こした暗号資産マイニングに関連する問題は、暗号資産やDeFiについての議論から「分離」しておくべきだという考えを否定した。

 続けて、「新たな技術の形が銀行にもたらすことができるイノベーションの機会に興味を持っている」と説明。

 「そのため、われわれが下す決定が、マクロ経済の安定性や金融サービスの消費者の利益に悪影響を与えないようにする方法で、これらの議論を進めていく」と述べた。

 また、これら「議論」の「結果に基づいて」、同行がどのように進めていくかについて「決定を行っていく」とした。

 ピルマトフ総裁は、銀行の「アプローチ」は「非常にシンプル」なものになるだろうとの見込みを示し、次のように述べた。

 「この分野を無視するつもりはない。これらの技術が与えてくれるイノベーションの可能性を最大限に活用したい」

 ピルマトフ総裁は、銀行職員は暗号資産関連の開発に「非常に積極的に取り組んでいる」と述べた上で、暗号資産「部門」との「議論」を終える前に「暗号資産の合法化について話すのは時期尚早だ」との見解を示した。

 同総裁は以前、法定通貨テンゲのデジタル化に関する暫定的な計画がすでに進行中であり、6月末までに、この問題に関して最終的な決定を下すための「意思決定方法」を発表する予定であることを明らかにしていた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/kazakhstan-central-bank-exploring-opportunities-crypto-defi-innovation.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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