セルシウスの株主が再生計画を提案、セルシウスがコンパウンドへ債務の一部を返済しCEL急騰

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 暗号資産(仮想通貨)貸付・借入会社セルシウスのトークンであるセルシウス(CEL)が、21日に急騰した。セルシウスの株主が再生計画を提案し、DeFi(分散型金融)プラットフォームのコンパウンド(COMP)に対し、債務の一部である1000万ドルを支払ったためだ。

 セルシウスに関する2件の良いニュースは、同社が自社プラットフォーム上でユーザー報酬として発行しているCELの急騰につながったようだ。

 UTC(協定世界時)21日9時52分時点で、CELは24時間では52.4%、1週間では400%近く上昇し、1CEL=1.41ドルで取引されている。21年6月の史上最高値からはまだ83%下落している。

 暗号資産専門の投資会社バンク・トゥ・ザ・フューチャーの創業者であるサイモン・ディクソン氏が提案した回復計画によると、セルシウスが現在陥っている状況に対して「適切な解決策」を見出す唯一の方法は「金融革新」だという。

 セルシウスは13日、「極端な市況」を理由として全ての顧客の出金を中断した。この計画の中で、ディクソン氏は自身を「セルシウスの株主」と表現している。

 ディクソン氏によると、伝統的な手段を使うよりも「金融革新」が良い理由の1つは、14年に破産した有名なビットコイン(BTC)取引所マウントゴックスに関する問題が現在でもまだ解決していないことにあるという。

 この計画の中でディクソン氏は、「私たちがビットフィネックスで行ったような金融革新」がセルシウスにとって最善の解決策だろうと述べた。ビットフィネックスの問題は「9カ月以内に解消し、預金者にとって非常に良い結果となった」という。

 暗号資産取引所のビットフィネックスは16年、同プラットフォームから約7000万ドル相当のビットコインを流出させたハッキング被害の影響を受けたユーザーに対し、LEOトークンを発行した。

 「アレックス(マシンスキー氏、セルシウスCEO(最高経営責任者))とセルシウスの理事会が準備を整える前に情報を公開するのは私の役目ではない。私たちには経験、ライセンス、技術があるため、解決策を提供するのが私の役割だ」とディクソン氏は述べ、次のように続けた。

 「私たちの業界は、あらゆる災害からより強くよみがえってきた。今こそ、私たちが常に従っている規制を遵守しつつボトムアップで支援を提供する時だ」

●セルシウスがコンパウンドに返金

 価格にポジティブな影響を与えた可能性があるもう1つの良いニュースは、支払に関するものだ。

 セルシウスからDeFiプラットフォームのコンパウンドへの、1000万ドルに相当するステーブルコインのダイ(DAI)の支払がイーサリアム(ETH)ブロックチェーン上で21日に見つかり、セルシウスがまだ支払能力を保とうとしていることが明らかとなった。

 この取引は、セルシウスがこの1週間で行った一連の支払の中で最も新しいものだ。14日と16日には、DeFiプロトコルのオアシスに対し計5374万DAIを支払っていた。

 セルシウスは、利回りを得るために様々なDeFiプロトコルを使用していることで有名で、顧客は預け入れた資金に対し固定利回りを保証されていた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/cel-token-soars-as-celsius-shareholder-proposes-recovery-plan-celsius-pays-compound.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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