ロシア財務省、石油取引に暗号資産の居場所はないと指摘

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 ロシアの財務省は同国が石油を暗号資産(仮想通貨)で販売するという憶測に疑問を投じているが、ブロックチェーンのトークンは小規模輸出業者のビジネス商取引で「代替の」役割を果たす可能性があると主張している。

 RTVIによれば、ロシアはビットコイン(BTC)や他のコインでビジネスをする計画はないが、民間企業が「物々交換」形式の契約でコインを利用することは喜んで受け入れていると財務省金融政策部の責任者Ivan Chebeskov氏は話した。

 以前、暗号資産を「決済手段としてではなく」、資産クラスとして分類することを望んでいると同省は述べた。したがい、同省の提案のもと、暗号資産は財産権で保護され、従来の金融契約で利用することはできない。「物々交換」形式の取引契約のみで利用でき、そのため、コインは商品やサービスと「交換される」。

 しかし、石油の輸出は提案されていないようだ。

 Chebeskov氏が次のように話していると伝えられた。

 「(私たちの)仕事は(ロシアのビジネスに暗号資産での)代替案を与えることで、ロシアがあらゆるものの決済に暗号資産を利用すると言うことではない。これは同国が行う取引についてではない。民間事業についてだけだ。(関与する)量が多大であるため、石油はBTCで販売されないだろう」

 暗号資産取引は「比較的小規模な契約」で、取引契約で暗号資産の利用を受け入れる「友好的な国」に限り可能である、とChebeskov氏は付け加えた。

 同省は2月に公開された草案を更新し、海外トレーダーが暗号資産決済を行い、受け取ることができる条項付きで、暗号資産部門を「合法化」し、規制することを求める。この条項により、国営エネルギー輸出業者に石油とガスの暗号資産決済の受け入れを許可する可能性がある、と以前、推測する人がいた。

 しかし、Chebeskov氏のコメントはそのような憶測に終止符を打ったようだ。しかし、暗号資産懐疑派の中央銀行はロシア企業が暗号資産で海外ビジネスを行うことを許可する準備ができているようだ、とChebeskov氏は主張した。しかし、以前報道されたように、コインが確実にロシア経済に関与しなければ、同行は企業の暗号資産取引の開始に許可を与えるだけだと主張した。

 暗号資産は制裁措置回避の試みには無効なツールであるとChebeskov氏は付け加えた。

 「なぜ米国は(ロシアの暗号資産プラットフォームの利用を)阻止するつもりだと言ったのか。実際、公の暗号資産すべては簡単に跡をたどることができる。暗号資産は不透明ではない。それは神話だ」

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/russian-ministry-of-finance-says-theres-no-place-for-crypto-oil-trading.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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