アノニマス、テラ共同創設者の犯罪摘発を誓う

luna_169208372_s.jpg

 5月にテラ(LUNA)とテラUSD(UST)が暴落したことを受け、ハッカーグループ・ハクティビストグループのアノニマスが、テラ共同創設者のドー・クォン氏ができるだけ早く裁かれるようにすると誓った。

 アノニマスのものとされるビデオが26日に公開され、そこでクォン氏が行ったとされている一連の不正行為を再度主張した。これらの不正行為には、暴落前にテラUSTとテラから毎月8000万ドルを引き出していたことや、クォン氏が20年後半に「リック・サンチェス」という偽名で共同創設したとされている、ステーブルコイン「ベーシス・キャッシュ」の崩壊へ関与したことなどが含まれる。

 アノニマスは、クォン氏が暗号資産(仮想通貨)業界に足を踏み入れてからのすべての歴史と行いを調査するとも明らかにしている。

 同グループは、「ドー・クォン氏、もしこれを聞いているなから、悲しくもあなたが与えたダメージを元に戻すためにできることは何もない。この時点で、われわれが唯一できることは、あなたの責任を追及し、できるだけ早くあなたが裁かれるようにすることだ」と主張。

 続けて、「アノニマスは、われわれが何を学び、何を明らかにすることができるかを知るために、ドー・クォン氏が暗号資産業界に入ってからのすべての歴史を調べている」と述べた。

 アノニマスは、クォン氏の傲慢さと、競合他社や批判家を挑発し、「絶対に失敗しないかのようにふるまう荒っぽい戦略」を批判。同氏が壊滅に追いやられる過程の中で、多くの罪が明らかにされるとも明言している。

 このビデオにはさまざまな反応があり、一部の投資家はクォン氏の罪を追求し、それを暴くと誓ったアノニマスを称賛している。しかし、その熱意を共有しない投資家もおり、クォン氏に対して中身のない脅迫を行い、新たな証拠や情報を公開していないと非難している。

 クォン氏が共同で創設したテラフォームラボは、会社の資産からビットコイン(BTC)が横領された疑惑などがあり、現在韓国当局から複数の調査を受けている。

 韓国政府は5月、テラの暴落を調査するため、通称「汝矣島の死神」とも呼ばれる悪名高い金融犯罪捜査部隊を復活させた。さまざまな規制当局も参加しているこの捜査部隊は、詐欺や違法取引の摘発に尽力していく見通しだ。

 韓国当局は6月、テラフォームラボの全従業員を召喚し、市場操作に内部で関与していないかを調査している。アノニマスが匿名掲示板「4chan」で初めて現れたのは2003年。それ以降、政府機関、民間会社、さらにはサイエントロジー教会に対するサイバー攻撃を組織的に行うことでその名を広めている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coinspeaker.com/anonymous-expose-crimes-terra-co-founder/

This story originally appeared on Coinspeaker.

ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ
ICOレーティングについて