セルシウスが取締役会を再編成、ジェネシスが3AC問題に対処、FTXの「数十億」

20941984_s.jpg

 暗号資産(仮想通貨)の混乱は深まり続けており、セルシウスがさらなる策を講じ、ある会社が3AC(スリーアローズキャピタル)破産による影響を回避した方法を説明する一方、暗号資産取引所大手FTXは、「数十億」ドル相当の予備資金で経営難の暗号資産プレイヤーを救済する用意があることを明らかにした。

●セルシウス、困難に立ち向かう

 債務超過を回避するために従業員の4分の1を解雇したと報じられていた、苦闘を続ける暗号資産融資企業セルシウスは、会社を安定させるために取締役会を再編成したようだ。

 英国の企業登記局カンパニーズ・ハウスに掲載されている書類によると、6月末にアラン・カー氏とデイビット・バース氏が役員に就任している。

 この書類からは、舞台裏の混乱がうかがえる。6月20日に就任した取締役会メンバー、ジョン・デュベル氏が、その8日後に退任している。さらに、ギルバート・ネイサン氏が6月17日に役員に就任。その後、同月29日に正式に退任している。

 カー氏は、会社再建、訴訟、問題を抱える投資ポートフォリオの管理を手掛ける企業DrivetrainのCEO(最高経営責任者)を務めている。

●ジェネシス、(3ACからの)矢をかわす

 暗号資産取引所ジェネシス・トレーディングは、3ACにエクスポージャーを取っていたが、3ACが「マージンコールを満たすことができなかった」後、損失を軽減することができたと説明した。

 ブルームバーグによると、ジェネシスのマイケル・モロCEOは、同社親会社のデジタル・カレンシー・グループが、ジェネシスの「負債」の「一部」を肩代わりしていると述べた。また、「潜在的な損失を回避するために、あらゆる戦略を追求している」ということだ。

 モロCEOによると、破綻した3ACへの同社の融資は、加重平均した証拠金率が80%以上だったという。

 数週間前、モロCEOは、マージンコールに応じなかった「大規模な取引先」(当時社名は公開されていなかった)との損失を軽減したと述べていた。

●FTXがこの状況を修復するか

 FTXのトップ、サム・バンクマンフリード氏が、「デジタル資産業界をさらに不安定にし得る」不振な暗号資産企業を支援するため、「自身と自社」には「数十億」の用意があると発言した。ロイター通信が報じた。

 ただ、バンクマンフリード氏は、「流動性ひっ迫の最悪の事態はおそらく過ぎ去った」との見解を示している。

 同氏は、「当社に連絡を取ってくる企業が増え始めている」と述べた。

 バンクマンフリード氏は、「一部の小規模な暗号資産取引所はまだ破綻するかもしれない」と繰り返し強調しつつも、「業界は最悪の事態を乗り越えている」とした。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/crypto-turmoil-latest-celsius-board-change-genesis-clear-of-3ac-trouble-ftxs-billions.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ
ICOレーティングについて