22年上半期、NFTとゲームファイのM&A案件が13年以降で最高に

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 22年上半期に最も注目を集めたのは、NFT(非代替性トークン)企業とゲームファイ(ゲーム金融)企業のM&A(合併・買収)案件だった。ザ・ブロックがまとめたデータによると、NFT企業は暗号資産(仮想通貨)関連の契約において存在感を示し続けている。具体的には、NFTとゲームファイのM&A案件の約38%が、22年上半期に起こっている。

●NFTとゲームファイのM&A、22年上半期に急増

 ザ・ブロック・リサーチの報告書によると、13年以降でNFT企業とゲームファイ企業のM&Aは53件あった。そのうち約20件は、22年第1四半期と第2四半期に行われている。第1四半期は8件だったが、第2四半期は12件という過去最高を記録。NFTとゲームファイが関連するM&Aは、第2四半期に最も多く行われた。具体的には、オープンシーがNFTアグリゲータGemを2億3800ドルで買収している。

 また、第1四半期と第2四半期は、NFTとゲームファイの両業界においてM&A案件が増加している。オープンシーは、NFTの力と可能性を世界中より多くの人々に提供することを目指し、「未来のプロコミュニティに投資する」ためにGemを買収したと発表している。

 オープンシーは次のように述べた。

 「買収後、Gemは独立した商品、ブランドとしてオープンシーから独立した運営を続ける。皆が知り、愛するGemは今後も変わらない。そして時間をかけて、Gemの主要な機能をオープンシーに導入し、あらゆる経験レベルのユーザーがNFTをシームレスにかつ楽しく購入できるようにする」

 注目すべきは、NFTブームが収まった頃に、これら業界のM&A案件が増加しているということ。NFT市場は21年に大きな盛り上がりを見せ、さまざまな分野の著名人の注目を集めた。NFTブームの結果として、世界のNFT市場は21年に176億ドルに達した。20年の市場価値である8250万ドルから、2万1000%成長したことになる。NFTの取引量にもかかわらず、誇大宣伝も依然として存在しており、多くの人がこの市場は今後も続くと考えている。異常なほどの人気の高まりにより、NFTは今後1年間に立ち上げられる多くのプロジェクトの基盤となった。また、世界のNFT領域の規模は、22年内に213億3000万ドルに達すると予想されている。

●ゲームファイ、NFTの成長に貢献

 ゲームファイは、ブロックチェーンをベースとした「遊んで稼ぐ」型のゲームを導入することで、NFTの発展を加速させた。ゲームのプレイヤーは、ゲーム内のNFTを報酬として獲得する。「遊んで稼ぐ」型のゲームの例としては、「アクシー・インフィニティ」や「マイ・ネイバー・アリス」などが挙げられる。プレイヤーはNFTを移動させ、マーケットプレイスで販売したり、取引したりすることもできる。ゲーム内のNFTを報酬として獲得するだけでなく、プレイヤーは現実のお金を稼ぐこともできる。22年、ゲーム業界に影響を与えている主なプロジェクトは、シルクス、デセントラランド、チョーズン・ワンズ、ゴッズ・アンチェインド、ザ・サンドボックスなどがある。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coinspeaker.com/first-half-2022-nft-gamefi-ma/

This story originally appeared on Coinspeaker.

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