ビットゴーがニア財団と提携、ニアトークンをサポートへ

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 ビットゴーは、ニア財団にカストディサービスを提供する。ニア(NEAR)が機関投資に着手するのは今回が初めてとなる。

 デジタル資産信託会社およびセキュリティプラットフォームのビットゴーが、ブロックチェーンイニシアチブでニア財団と提携を結んだ。この提携により、ビットゴーはニアのネットワーク、資産、ネイティブトークンであるニアのサポートを提供することになる。ニア財団は、保有資産をビットゴーで管理することも明らかにした。

●ニアとビットゴーの提携

 ニア財団のCEO(最高経営責任者)であるマリケ・フラメント氏は、この新たな提携について言及している。この提携は、機関投資の世界へ同財団が初めて踏み出した重要な動きである。フラメント氏によると、これはニアのエコシステム拡大へのコミットメントを証明するものであるという。

 ビットゴーの商品担当ヌリ・チャン氏も、期待されるニアとの緊密な協力関係についてコメントしている。同氏は、「私たちのビジネスの性質上、業界すべての主要ブロックチェーンを獲得し、サポートすることが非常に重要だ」と述べた。

 チャン氏は続けて、プロトコルや取引所などのプロジェクトに関わる開発者が、ビットゴーのリソースに触れることができるとも述べている。特に、ビットゴーのウォレットを使って、ニアをサポートすることも可能になる。チャン氏は、次のように説明している。

 「私たちは、ニアのビットゴーステーキングサポートも構築している。クライエントは、文字通りクリック数回で、ビットゴーのウォレットから直接ニアをステーキングすることができるということだ」

 チャン氏は、ビットゴーがニアエコシステムをサポートすることを嬉しく思うともコメント。ニアの本質的な技術的特徴は、開発者にとって非常に魅力的であるということだ。

 提携の一環として、ビットゴーはニアの保有資産のカストディサービスも提供する。ビットゴーのホットウォレットとカストディウォレットを使って、保有資産の一部をステーキングする計画も明らかにした。しかし、機関投資家向け暗号資産(仮想通貨)カストディ企業であるビットゴーは、保有するニアのトークン数については明言しなかった。

●ニアのこれまでの動き

 ニアはこの1年にわたり、特にクロスチェーン相互運用性に関するプロジェクトを展開してきた。例えば、21年4月には「レインボー・ブリッジ」を始動している。このイニシアチブは、イーサリアム(ETH)とニアブロックチェーン間でのERC-20トークンの移行を可能にするものだ。さらに、同年6月、ニアはアイコン(ICON)のBTP(ブロックチェーン伝送プロトコル)に参加。これは、ポルカドット(DOT)などのBTPパートナーへの、ネイティブトークンやコントラクトコール、データの送信を容易にするためのものである。さらに、ニアはカルダノのステーブルコインArdana(DANA)とのクロスチェーン互換性も提供している。また、イーサリアムのレイヤー2スケーリングプロトコルであるAuroraもローンチした。

●ニアについて

 ニア財団は、スイスを拠点とする非営利団体で、ニアプロトコルの持続的な開発を行っている。ニアプロトコルとは、18年にアレクサンダー・スキダノフ氏とイリア・ポロスキン氏が設立した、分散型アプリのためのオープンソースプラットフォーム。ザ・ブロックが1月に実施した調査によると、14の分野にわたる213のプロジェクトと企業がニアエコシステムを利用している。

●ビットゴーについて

 ビットゴーは、業界初のマルチシグビットコインウォレットを開発したビットコイン(BTC)・ブロックチェーンセキュリティプラットフォーム。ビットコインを盗難やセキュリティ侵害から守ること以外にも、ポートフォリオ管理や企業資金も手掛けている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coinspeaker.com/bitgo-near-foundation-near-token/

This story originally appeared on Coinspeaker.

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