マインクラフトはNFTを認めず、スクエア・エニックスはNFTプロジェクトを発表
人気のサンドボックスビデオゲームであるマインクラフトは、NFT(非代替性トークン)とブロックチェーンイノベーションを同社プラットフォームに導入することを禁止した。一方で、日本のエンターテイメントコングロマリットであるスクエア・エニックスは、NFTプロジェクトを発表した。
マインクラフトを開発したマイクロソフト傘下のMojang Studiosは20日、詐欺やデジタル排除を理由に、NFTやその他ブロックチェーンイノベーションを導入する意向はないと発表。
「マインクラフトプレイヤーに安全で包括的な体験を提供するため、ブロックチェーン技術をクライエントやサーバーアプリケーションに統合することは許可されておらず、希少なデジタル資産を作成するために、ワールドやスキン、仮面アイテム、その他MODなどのゲーム内のコンテンツがブロックチェーン技術によって利用されることも認められていない」とMojangは説明している。
同社は、一部の企業が最近、「マインクラフトのワールドファイルやスキンパックに関連するNFTを実装した」と指摘。マインクラフトの「コレクターズ」NFTが作成されたり、プレイヤーがサーバー上や実際のゲーム外で行う活動を通じてマインクラフトのNFTを獲得できるようにするなどの事例もあるということだ。
Mojangは、こうした行為がデジタルの希少性と排除を促進し、マインクラフトの価値観に反すると主張している。
Mojangは、「NFTは私たちのコミュニティのすべてを包含しているものではなく、持つものと持たざるものというシナリオを作り出すことになる」とし、NFTの投機的な性質は「利益追求を助長する」と述べた。
一方、Mojangの厳しい姿勢とは対照的に、日本のエンターテイメントコングロマリットおよびビデオゲーム会社のスクエア・エニックスは、NFTプラットフォームのエンジン(ENJ)と提携を結び、1997年に発売されたロールプレイングゲーム「ファイナルファンタジー7」の25周年を記念したデジタルカードコレクションを発表した。
21日から、スクエア・エニックス・ストアで、NFTと交換できるコードが付属した物理的なアクションフィギュアを事前予約することができる。同様に、NFTとの交換コードを同梱した物理的なトレーディングカードも22年後半に予約受付が開始される予定だ。
エンジンのCTO(最高技術責任者)であるウィテク・ラドムスキ氏は、クリプトニュースに共有したプレスリリースの中で、「この提携は、デジタル資産とエンターテイメントの新たな時代を表すもので、象徴的な知的財産を持つ名誉ある開発者であるスクエア・エニックスが、業界のために道を切り開いている」とコメントしている。
スクエア・エニックスの代表取締役社長である松田洋祐氏は以前、NFTとブロックチェーンは22年の「大きなトレンド」になると述べていた。松田氏は年頭所感の中で、ブロックチェーンゲームは「トークンエコノミーを前提に構築されているため、自立的なゲームの成長を可能にするポテンシャルを秘めている」と語った。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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