銀行業大手のバークレイズ、市場が低迷する中で暗号資産企業のコッパーに出資との報道

barclays_55474114_s.jpg

 多国籍銀行大手のバークレイズが、暗号資産(仮想通貨)などのリスクオン資産への投資意欲が世界的に減退しているにもかかわらず、暗号資産カストディ会社のコッパーへの出資を狙っていると伝えられた。

 スカイニューズは24日、英国に拠点を置く同行はコッパーへの投資ラウンドに参加している新規投資家の1社だと報じ、同行は総額は非公開だが恐らく「数百万ドル」規模の投資を行うだろうと付け加えた。この資金調達は数日中に完了する予定だ。

 元英財務相のハモンド卿などを顧問としているコッパーは、デジタル資産に資金を投入している機関投資家に対し、カストディ、プライムブローカー業務、決済サービスを提供する暗号資産プラットフォームだ。

 今回の資金調達で、評価額30億ドルでの資金調達を目指し21年後半に開始したコッパーによる5億ドルのシリーズCの投資ラウンドが完了する予定だ。しかし最近の暗号資産急落のため、コッパーはこの数字を20億ドルに引き下げている。

 コッパーの目標評価額は、暗号資産業界の大手が最近破綻したことで打撃を受けた。具体的には暗号資産ヘッジファンドのスリー・アローズ・キャピタルと暗号資産レンディング会社のセルシウス・ネットワークがこの数週間で破産を申請しており、この新興産業に対する投資家の信頼をさらに悪化させた。

 ドミトリー・トカレフ氏が18年に創業したコッパーには、ローカルグローブ、ドーン・キャピタル、MMCベンチャーズなどの大手ベンチャーキャピタル会社が投資家として名を連ねている。同社はこれまで、評価額非公開のシリーズBの投資ラウンドで5000万ドルを調達している。

 バークレイズはゴールドマン・サックスと共に、5月中旬に機関向け暗号資産取引プラットフォームであるエルウッド・テクノロジーズへの7000万ドルのシリーズAの投資ラウンドにも参加している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/banking-giant-barclays-invest-crypto-firm-copper-amid-market-downturn.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ
ICOレーティングについて