ダミアン・ハースト氏の実験では、物理的芸術作品がNFTに辛勝

nft_166806234_s.jpg

 英国アートのスーパースターであるダミアン・ハースト氏による「The Currency」のNFT(非代替性トークン)のバーンが7月28日に期日を迎え、芸術作品の所有者は同アーティストの一致する紙面上の原作の代わりにNFTをバーンするか、トークンを保持することを望むかという重要な質問の答えを迫られた。結果的に、デジタルアートを放棄し、物理的な形態で受け取ることを選択した所有者がわずかに多かった。

 プロジェクトの公式ウェブサイトによれば、カウントダウンが終了し、合計5149、51.5%近くのNFTがバーンされ、所有者は代わりに物理的な芸術作品を与えられた。

 同サイトによれば、「コレクターはデジタルNFTか物理的な芸術作品かを選ぶ必要があり、両方を保持することはできない。この交換は一方向の手続きなので、注意深く選択するように」。

 結果として、合計4851のNFTが残り、同芸術家が宣言したように、同数の一致する物理的な作品は処分される。しかし、これが行われる前に、22年9月9日に開始するロンドンのニューポート・ストリート・ギャラリーで紙面上の作品の展覧会を計画する、とハースト氏は話している。

 「これはNFTと芸術の世界で最も興味深いプロジェクトのひとつであった。ダミアン・ハースト氏は人々にNFTを保持(し、物理的な作品を処分)するか、その逆かという選択肢を与えた。ゲーム理論、芸術の未来と歴史、心理学、投資、コミュニティすべてがひとつになったものだ」とオンデマンドの経済テレビチャンネル「リアルビジョン」のラウル・パルCEO(最高経営責任者)はコメントした。

 オープンシーのデータによれば、現時点で、同NFTコレクションの最安値の作品は5.75イーサリアム(ETH)(8565ドル)かかる。

 同英芸術家はそれぞれ2000ドルする1万の芸術作品コレクションを製作し、21年7月に独特な実験を開始した。同氏は所有者が決心するために1年間を与えた。

 「このプロジェクトは芸術が変わり、通過になるとき、そして、通貨が芸術になるときという芸術と通貨の境界を研究している。政府が硬貨や紙幣に芸術を使用するのは偶然ではない。私たちが金を信じるのを助けるために、政府はそのようにしている。芸術なしでは、私たちは何を信じるのも難しい」とハースト氏は業界出版アート・ニュースペーパーに話した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/physical-art-narrowly-wins-over-nfts-in-damien-hirsts-experiment.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ
ICOレーティングについて