ザッカーバーグ氏がアップルとのメタバース競争に備え、一方で規制当局はメタの「VR帝国」に警告

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 フェイスブックの親会社であるメタと、テクノロジー大手のアップルは、メタバースを構築するための「非常に深く、哲学的な競争」を繰り広げており、それぞれが「インターネットが進むべき方向」を決めようとしていると、フェイスブックの創設者兼CEO(最高経営責任者)のマーク・ザッカーバーグ氏は主張した。一方、規制当局は「メタのVR(仮想現実)帝国」について懸念している。

 ザッカーバーグ氏は、最近開催された社内会議の中で、現下の競争に関する自身の考えを自社の従業員に語った。The Vergeが、全社会議でのザッカーバーグ氏の発言を報じている。同氏は、メタはよりオープンで、かつアップルのハードウェアに代わる安価な製品として、自らを位置づけると述べた。カリフォルニアに拠点を置くテクノロジー大手アップルは、22年末までにAR(拡張現実)ハードセットを発表するとみられている。

 「これは哲学とアイデアの競争であり、アップルはすべてを自分で行い、緊密に統合することで、より良い顧客体験を構築することができると信じている。そして、私たちは異なる企業間にまたがる専門分野でやることがたくさんあると考えている。そうすることで、より大きなエコシステムが存在できるようになる」とザッカーバーグ氏は語った。

 この発言の一方で、米FTC(連邦取引委員会)がメタによるVRフィットネスアプリの「スーパーナチュラル」の買収を阻止するために訴訟を起こしている。

 FTCは声明の中で、「以前はフェイスブックとして知られたメタは、VR分野のあらゆるレベルで重要なプレーヤーである」と主張。メタの「VR帝国」には、トップセラーのデバイス、主要アプリストア、成功している開発者、「史上最も売れたアプリの1つ」があると指摘している。

 FTCの主張によると、「メタとザッカーバーグ氏は、VRの価値をユーザーに証明するフィットネス専用アプリを違法に買収しようとすることで、メタのVR帝国を拡大しようと画策している」ということだ。

 The Motley Foolの議事録によると、メタの22年第2四半期に関する最新の決算報告で、ザッカーバーグ氏は、「これらのプラットフォームを開発することはいずれ、数兆ドルとはいかないが数千億ドルの収益を生み出すだろう」と語った。しかし、一方で、ARとVRに特化した同社子会社のリアリティ・ラボは、同四半期に28億ドルの営業損失を計上している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/zuckerberg-braces-for-battle-with-apple-over-metaverse-as-regulator-warns-about-metas-virtual-empire.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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