BTC利用の大半、欧米の営業時間中に発生

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 現在、ビットコイン(BTC)ネットワーク上の活動の大部分は欧州と米国の営業時間中に生じており、アジア時間中に生じている活動の割合は著しく減少していることが、暗号資産(仮想通貨)分析会社コインメトリクスの新たなレポートで明らかになった。

 このレポートの結果から判断すると、アジアでのビットコイン・ネットワークの利用は21年7月ごろに大きく減少している。この日付は、中国でのビットコイン・マイニングの大規模な取り締まりと概ね一致している。

 アジアでの利用減少により、米国と欧州が利用全体に占める割合を拡大した。22年初頭以降、ビットコインの利用は特に米国営業時間の早い時間帯と欧州営業時間の遅い時間帯に集中している。

 同レポートは、様々な暗号資産でオンチェーン・ウォレットの残高がいつ変化しているかに着目し、その活動を香港証券取引所(アジア)、ロンドン証券取引所(欧州)、ニューヨーク証券取引所(米国)の公式取引時間に区分することで、この結論を導き出した。

 イーサリアム(ETH)については、ウォレットの残高更新を見てもビットコインほど明確な傾向はなかった。しかし、ネットワーク上の取引手数料の水準を見ると傾向が確認でき、米国時間で最も高い傾向があるとコインメトリクスは述べた。

 コインメトリクスはさらに、世界各地における様々なステーブルコインの人気に関する以前からの調査も繰り返した。

 同社のデータによると、米国の決済会社サークルが発行するステーブルコインのUSDコイン(USDC)が引き続き米国営業時間中に最も利用されている。しかし欧州及びアジア時間には、時価総額世界最大のステーブルコインであるテザー(USDT)が最も人気だった。

 テザーとUSDコインの残高更新の時間的分布は、データ内で「最も強く観測されたパターンの1つ」だったとコインメトリクスは述べ、世界の異なる場所で異なるステーブルコインが明確に好まれていることが示された。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/most-bitcoin-use-happens-during-european-us-business-hours.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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