ドージコインはゼロに向かっている―業界パネリスト

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 ドージコイン(DOGE)の価格はゼロになる可能性が高く、反発することはないと、比較サイトFinder.comが調査した暗号資産(仮想通貨)業界パネリストの大多数が予測している。

 調査によると、パネリストの大多数は、ドージコインは将来的にすべての価値を失うと予想している。

 「ドージコインが月に届くほど値上がりすると考えられていた時代から少し変わっている。人々は今、地球にとどまること(ゼロになること)を心配しており、パネリストの半数以上(55%)が将来のある時点でそれが起こると考えている」とレポートは指摘してきしている。

 一方、24%が24年までにそれが起こり得ると回答し、3%はドージコインが22年末までにゼロになると予想している。

 今回の調査結果は、いわゆるミームコインの中で最も人気が高く、元祖といわれるドージコインに特徴的なものかもしれない。ミームコインは分析が難しく、主に誇大宣伝を行うトレーダーのセンチメントに影響されることで知られている。

 「ドージコインの誕生は元々ジョークだった」とフィンテック企業クラウドテック・グループのCOO(最高執行責任者)であるケビン・ヒー氏は説明している。

 同氏は、「ドージコインのように全く役に立たず、純粋にコミュニティによって価値が支えられている暗号資産は、今後価値を高めることはないと考えている」との見解を示した。

 しかし、パネリストらの具体的な価値予想の平均を見ると、時価総額で現在10位のドージコインは、今後数年間はまだ生き残り、価格上昇する可能性さえあるということがわかる。

 平均回答では、22年末までにドージコインは1DOGE=0.08ドルになるとされ、25年末には0.19ドル、30年末には0.64ドルが価格目標になると予想されている。

 暗号資産ヘッジファンドPanxoraのジェネラルパートナーであるガビン・スミス氏は、ドージコインの根強い人気について、次のように説明している。

 「ドージコインはジョークコインとして発行されたが、その後大規模で忠実なコミュニティを形成してきた。ドージコインの批判者は、暗号資産領域ではコミュニティが少なくとも特異性と同じくらい重要であることを忘れている」

 NFT(非代替性トークン)プロジェクトMetaTopeの共同創設者であるウォーカー・ホームズ氏なども、ドージコインの強力なコミュニティを指摘している。

 「このプロジェクトに固執するイーロン・マスク氏の先見性とともに、ドージコインは素晴らしいコミュニティを持っているが、実用性はほとんどない。ドージコインには、コンテンツクリエーターやクリエーターの文化を引き寄せる力がある」

 Finder.comの最新のドージコイン価格予想は、パネリストらが22年末までに1DOGE=0.16ドル、25年末までに0.32ドルに達する可能性が高いと述べた1月の前回予想よりも、短期的には非常に弱気である。

 しかし、30年末については、前回調査のパネリストはより弱気で、0.54ドルを予想していた。

 パネリストの大多数(71%)は、ドージコインから手を引き、売却する時が来たと考えている。24%が、投資家は保有するものを保持すべきであるとし、4%が購入するべき時だと述べている。

 UTC(協定世界時)29日12時52分、ドージコインは前日比2.1%高、前週比3.2%安の1DOGE=0.0677ドルで取引されている。前月比では約3%上昇、前年比は68%下落、21年5月の史上最高値からは約91%下落している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/dogecoin-is-heading-to-zero-according-to-industry-panel.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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