報道によると、パイロット版は基礎手順と革新手順の２つの重要な要素に焦点を当てる。

　中央銀行デジタル通貨（ＣＢＤＣ）を成功させるため、タイは２１年に調査を実施し、その結果を公表する中で、２２年からパイロット試験を開始すると発表した。タイ銀行（中央銀行）は報道発表の中で、ＣＢＤＣが２２年後半から２０２３年半ばまで実施されることを認めた。

　基礎手順は、ＣＢＤＣを支える技術の効率性と安全性を考慮したもので、このカテゴリーには、商品やサービスの支払いなどの活動が含まれる。この任務には、３つの企業と１万人の小売ユーザーが選ばれている。

　一方、革新手順では、プログラマビリティに焦点を当てられており、ＣＢＤＣの革新的なユースケースの開発を促進する。これには民間と公共部門の両方が参加することが期待されている。プログラムの一環として、選ばれた参加者とチームは、指導を受けることができる。

　このパイロット試験は小売りＣＢＤＣの実生活での採用を試すことが意図されている。この結果はタイ銀行の関連政策の考案と設計の改善を助けるだろう。

　世界中の中央銀行は未来の経済システムの基盤として小売りＣＢＤＣの可能性を考慮している、とタイ銀行のヴァチラ・アロムデイー副総裁は発表で述べた。

　スイス、ダボスの世界経済フォーラム年次総会２０２２の間に現地メディアＴＮＮのインタビューで、タイ中央銀行セタプット・スティワートナルプット総裁は同国には十分な決済オプションがあるため、ＣＢＤＣの展開を急いでいないと述べた。

　ＣＢＤＣへの関心にかかわらず、タイのＳＥＣ（証券取引委員会）は４月１日から決済手段としての暗号資産（仮想通貨）の禁止を発表した。ＳＥＣによれば、暗号資産はマネーロンダリングのツールとして見なされていて、中央銀行は暗号資産の利用の支援に失敗している。また、当局は同禁止は暗号資産取引とデジタル資産の保有を含まないと明確にした。タイＳＥＣによれば、暗号資産はボラティリティ（変動性）と高い取引手数料が原因で、決済市場の効率性を向上していない。

（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）

https://www.coinspeaker.com/thailand-cbdc-pilot-this-year/

This story originally appeared on Coinspeaker.

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