ティファニーのNFTが完売、約15億円を売上か

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●数十分ですべて完売

高級ジュエリーメーカーのティファニーは6日、同社初となるNFT(非代替性トークン)コレクション「NFTiffs」のミント(発行)を実施した。発行開始から数十分ですべてのNFTが完売したと、Crypto Briefingなど複数の海外メディアが報じた。

https://twitter.com/TiffanyAndCo/status/1555559871289798656

「NFTiffs」は、有名NFTコレクション「CryptoPunks」にインスパイアされたNFTで、NFT自体と物理的なペンダントがセットになっているのが特徴。「CryptoPunks」の所有者は、自分のNFTに基づいたデジタルアートと対応するペンダントを購入できる。

価格は配送料込みで30ETH。コレクションは250セットのみの限定発売で、一人あたり最大3セットまで購入可能となっていた。

販売は、Chain Protocolを通してイーサリアム上で行われた。販売時のイーサリアム(ETH)の価格は約20万円で、ティファニーは約15億円を売り上げた計算となる。

●セール第二弾を示唆か

ティファニーは、ペンダントを作る上で、元になるNFTのデザインに最も類似した宝石やエナメルカラーを選択。それぞれの作品には少なくとも30個の宝石やダイヤモンドが使用される。宝石の種類としては、サファイア、アメジスト、スピネルなどが用いられる。

デジタルの「NFTiff」は、イーサリアムブロックチェーン上のNFTとして、最終的に作成完了すると閲覧できるようになり、物理的なペンダントの方は2023年初頭に配送される予定となっている。

なおティファニーは、完売告知のツイートで「では次のミントで(Until the next mint)」と述べた。今後もNFTの展開を続けることを示唆していると思われるが、現時点では時期など詳細な情報は発表されていない。

https://twitter.com/TiffanyAndCo/status/1555554251916689408

――高級ブランドのNFT参入は続く

NFT領域には、高級ブランドなど富裕層をターゲットにした企業が参入を続けている。

イタリアの高級ファッションブランド「グッチ」はその代表格ともいえる存在で、22年2月にNFT「スーパーグッチ」をリリース。暗号資産(仮想通貨)自体への対応も進めており、5月に米国の一部の店舗に、ビットコイン(BTC)やイーサリアムなどでの決済を受付開始。8月にはYuga LabsのAPEコインを対応銘柄に加えることを発表した。

また、英国の高級自動車メーカー、ベントレーモーターズ(ベントレー)も6月にNFT発行を実施することを予告。9月に「サステイナブル」なNFTのドロップを実施することを明かしているベントレーデザインが制作したユニークなアートワークを採用されており、208個のNFTが展開される予定だ。

(イメージ写真提供:123RF)

https://coinpost.jp/?p=374461

CoinPostに掲載された記事を、許可を得て転載しています。

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