レディットのコミュニティ・ポイント、ETHメインネット移行への準備開始

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 イーサリアム(ETH)のスケーリング・ソリューションであるアービトラムを開発するオフチェーン・ラボが、ソーシャルメディア・プラットフォームのレディットによるコミュニティ・ポイント・システムのイーサリアム・メインネットへの移行を支援すると語った。同社は22年のグレート・レディット・スケーリング・ベイクオフというイベントで優勝している。

 オフチェーンは、クリプトニュースに提供されたプレスリリースの中で、新たなアービトラム・ノヴァ・チェーン上でレディットのコミュニティ・ポイントのインフラを構築しており、「ブロックチェーンから付加価値と独立性をレディットのコミュニティにもたらすために」アービトラム・エニートラスト・テクノロジーを「活用する」予定だと説明した。

 レディットは以前、イーサリアムベースのトークンを利用するというコミュニティ・ポイントの詳細を公開している。イーサリアム・メインネット上へのイニシアチブ立ち上げを支援をする開発者を探すスケーリング「大会」も開催していた。

 同社はさらに、ノヴァ・チェーンは「ゲーム及びソーシャル・アプリケーション向けのソリューションとして設計された」もので、同技術は「強固なセキュリティ保証を備えた超低コストのトランザクション」を提供すると付け加えた。

 レディットはここ数カ月間イーサリアム分野への動きを深めており、22年夏にはレディット利用者のプロフィール画像及びアバター用のイーサリアム互換NFT(非代替性トークン)マーケットプレイス立ち上げでポリゴン(MATIC)と合意している。

 レディットは以前、イーサリアム・ブロックチェーン上に構築され、同社のマスコットをベースにした一連のクリプトスノーNFTも立ち上げている。

 オフチェーンの共同創業者兼CEO(最高経営責任者)であるスティーブン・ゴールドフェーダー氏は、アービトラムはレディットと共に「イーサリアム・エコシステムを世界中の何百万人ものレディット利用者に開放する」と述べた。

 同社はまた、ノヴァ・チェーンには現在「全てのエンドユーザーと開発者」がアクセスできると発表した。

 オフチェーンは、ノヴァは「データ・アベイラビリティー委員会を利用」した「新たな技術的アプローチ」を採用していると付け加えた。

 「イーサリアム・ネットワークに全てのデータを投稿するのではなく」、この委員会が「多数のトランザクションを認証・検証してその認証のみをイーサリアムに投稿することで、ユーザーにとって大きなコスト削減になる」と同社は説明した。

 また同社は、「他の低コストなブロックチェーン・ソリューションと比較すると」ノヴァの技術は「より強固なセキュリティ保証を提供する」と主張した。

 クリプトニュースに提供されたプレスリリースによると、オフチェーン・ラボとレディットに加え、「FTX、コンセンシス、P2P、クイックノードを含むいくつかの企業がアービトラム・ノヴァの立ち上げに参加しており、それら全てがノヴァの『データ・アベイラビリティー委員会』の初期メンバーとなる。メイカーのダイ(DAI)やスシ(SUSHI)なども立ち上げ時にネットワークに展開される予定だ」という。

 さらに、グーグル・クラウドもアービトラム・ノヴァの立ち上げを支援していると同社は述べた。

 一方、大手暗号資産(仮想通貨)取引所のFTXは9日、米国、EU、オーストラリア、そして「その他のグローバル市場」でのレディットのコミュニティ・ポイントとの統合を発表し、次のように述べた。

 「今回の提携は、コミュニティ・ポイントを使い始めるユーザーを支援する、ホワイトラベルの決済・取引ソリューションとしてのFTXペイの統合を特色としている」

 この統合により、ユーザーは対応するレディットのアプリからイーサリアムを購入し、オンチェーンでのコミュニティ・ポイント取引のネットワーク手数料の支払いに利用できるようになるという。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/reddit-community-points-ready-for-the-ethereum-mainnet-move.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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