Nomadブリッジの資金回収先として3600万ドル超が返還される

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 先週、多くの人が 「初の分散型強盗」と呼んだ1億9000万ドル相当の資金が流出したクロスチェーンメッセージングプロトコル、Nomadブリッジが共有する公式資金回収アドレスに、これまでに3600万ドル以上が返却された。

 ETHスキャンの取引によると、回復ウォレットは3640万ドル相当の暗号資産を保有している。

 ETHスキャンによって「公式Nomad資金回収アドレス」と記されたこのウォレットは、2179.5イーサリアム(ETH)(約390万ドル相当)、9万7700USDコイン(USDC)、5万テザー(USDT)、196ラップドビットコイン(WBTC)(470万ドル)、3万7000ダイ(DAI)、他の数量の異なるERC―20トークンを受け取った。

 Nomadチームは8月3日に同資産回復ウォレットを共有した。しかし、同チームが少なくとも盗まれた資産の90%を返却した人は善意のハッカーとみなされ、Nomadはその人物に対して法的措置を取らないと話し、最大10%の報奨金を発表した後、表面上、盗まれた資産の回復は勢いを増した。

 同チームはその時点で2000万ドル以上が返却された、と同じ発表で話した。

 月曜日、より多くの「善意のハッカー」に連絡を取り、さらに資産を回復するため、「未処理のウォレットアドレスにオンチェーンメッセージを送るためのNomad公式コミュニケーション鍵を製作した」と同チームは発表した。

 報じられたように、Nomadブリッジは8月初旬に「大混乱の」ハッキングの被害者となった。不正利用の前に同ブリッジは1億9000万ドルの総預かり資産(TVL)を保有していたが、数時間後には資産を奪われることとなった。

 バグが「Replica取引にメッセージの適切な検証をし損なわせ」、最初のハッキング取引をコピペすることで全員に攻撃に参加することを許可し、これは「分散型強盗」と同種である、と事後分析でNomadチームは話した。

 「結果として、受信メッセージの検証にReplicaに依存していた取引はセキュリティ障害に遭った。この検証失敗は詐欺のメッセージをNomadブリッジ・ルーターコントラクトに手渡すことにつながった」と同チームは話した。

 DeFi Llamaによれば、現在、同プロジェクトのTVLは9万5366ドルである。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/over-usd-36m-returned-nomad-bridges-fund-recovery-address.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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