CreatorDAOが約27億円を資金調達、a16zやパリス・ヒルトン氏などが出資

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●クリエイターを支援するDAO

自律分散型組織のCreatorDAOは9日、シードラウンドで約27億円(2,000万ドル)を資金調達したことを発表した。出資者には、著名VC(ベンチャーキャピタル)のa16z(アンドリーセン・ホロウィッツ)などが含まれる。

CreatorDAOは、暗号資産(仮想通貨)を活用して各分野のクリエイターを支援することを目的としたプロジェクトで、選ばれたクリエイターは、資金援助や各種指導、ツールの提供などを受けることが可能。

それらの支援の対価として、CreatorDAOはクリエイター側の収益の一部を受け取るという仕組みだ。

またWeb3(分散型ウェブ)エコシステムへの貢献によって、分散型コミュニティを前進させることも目標としている。

今回の出資は、a16zとInitialized Capitalが主導した。その他には、2 Ventures、M13、Audacious Ventures、6th Man Ventures、Abstract Ventures、SV Angel、Hack VC、Fika Ventures、Fuel Capital、Goldhouse、Soma Capitalなどが参加。個人投資家として、実業家パリス・ヒルトン氏や音楽グループ、ザ・チェインスモーカーズが参加したことも公表されている。

CreatorDAOと、その将来について、Michael MaCEO兼共同創業者は、プレスリリースで以下のようにコメントした。

"(シードアクセラレーターの)Y Combinator、エンジェル投資家やアーリーステージ(の企業を対象とする)VCは、世界で最も技術的才能のある人々に、従来のキャリアとは別の道を提供してきた。私たちは、世界で最もクリエイティブな才能を持つ人々のために、同じことをしたいと考えている。"

●FTT DAOも資金調達に成功

仮想通貨市場の方向性が定まらないなかでも、一部のDAOは資金調達に成功するなど成長傾向を見せ続けている。

6月には、仮想通貨取引所FTXのプラットフォームトークンFTTを中心とする分散型組織「FTT DAO」が、同取引所のサムCEOの支持者から、約10億円(700万ドル)を調達することに成功。

また、DeFi(分散型金融)レンディング大手のMakerDAOは、7月に米国の老舗銀行ハンティンドン・バレー・バンク(HVBank)と共同融資事業を開始するために融資枠を設ける提案を可決した。

同DAOは、伝統金融の金融機関同士が融資を折半するために行う「シンジケートローン」に進出し、まずはHVBankが組成するローンに限定して50%ずつ出資することを予定している。期待利回りは年率3%とされている形だ。

(イメージ写真提供:123RF)

https://coinpost.jp/?p=375720

CoinPostに掲載された記事を、許可を得て転載しています。

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