ETHのマージ前最後の試験、「混乱」あったが「極めて良好」

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 イーサリアム(ETH)が現行のPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(ブルーフ・オブ・ステーク)に移行する前に行われる3回目で最後のテストネット・マージであるゴエリ・テストネット・マージはどうやら成功に終わった。

 このマージはUTC(協定世界時)11日1時45分ごろに実施された。このテストネット・マージでは、実際のマージが行われる前の最後の試験として、ゴエリ・テストネットがPoSビーコン・チェーンのプラーター・テストネットと統合された。

 マージは、現行のイーサリアムのメインネットをビーコンチェーンのPoSシステムと統合する待望のアップグレードのことだ。過去2回のテストネット・マージであるロプステンとセポリアは概ね成功だったが、ゴエリも成功したようだ。

 暗号資産(仮想通貨)情報会社コインメトリクスで研究開発責任者を務めるルーカス・ヌッツィ氏は、「(私の考えでは)マージが9月に実施される可能性はかなり高まった」と述べた。

 PoSへの最終的な移行は9月20日頃に行われると予想されている。

 しかし、ゴエリ・テストネット・マージはまだスムーズではなかった。イーサリアム開発者のモーリス・ヴァン・デル・ヴァーデン氏は、「2つのターミナル・ブロックと更新されなかった多数のノードが原因でネットワークに多少の混乱があった」ためゴエリの完了が遅れたと述べた。しかし同氏は、これまでのところは「極めて良好だ」と付け加えた。

 2つのターミナル・ブロックと、テストネットではなくメインネットだった場合のマージへの影響の可能性について質問されたヴァーデン氏は、理論的にはあり得ることであり、「2つのターミナル・ブロック処理するコードを持っている」と述べた。同氏はまた、メインネットだったならマージは成功していたと述べた。

 イーサリアム財団によると、ゴエリ・マージはメインネット移行前にユーザーがPoSバリデーターが正しく設定されているか確認する最後の機会だという。

 UTC6時15分時点で、イーサリアムは1ETH=1896ドルで取引されており、1日間で13%、1週間で17%上昇している。1カ月間では73%上昇しており、年間下落率は40%未満に縮小した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/ethereums-last-test-before-the-merge-quite-good-despite-confusion.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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