現代自動車の証券子会社、自社資産管理プラットフォームに暗号資産データを追加

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 現代自動車グループの証券部門が、韓国の暗号資産(仮想通貨)取引所ビッサムとの提携を拡大しており、同社アプリ利用者はリアルタイムの暗号資産市場データにアクセス可能になる予定だ。

 韓国有数の証券会社である現代自動車証券は公式発表の中で、自社の資産管理プラットフォームのマイデータに顧客の保有暗号資産に関する情報を追加すると説明した。

 マイデータは韓国の金融分野で大きな話題になっている新サービスだ。このサービスは、個人が1つのプラットフォームで全ての資産と負債を閲覧できる政府規制のプラットフォームから成る。つまり、顧客が複数の銀行口座、証券口座、そして暗号資産口座を持っていても、こうしたプラットフォームを通じてそれら全てを一度に閲覧できるようになる。

 マイデータ・サービスの提供が許可されているのは、金融分野の少数の認可済み事業者のみで、規制当局の金融委員会がそれを監視する。

 現代自動車証券のマイデータ・プラットフォームはザ・ハーブという名称だ。同社は、この新たな提携で暗号資産利用者が取引の詳細、口座の状態、選択したコインの市場価格を確認できるようになると語った。同社はまた、暗号資産市場モニタリング機能をこうした形で提供するのは韓国の証券会社としては初めてだと述べた。

 同社は、「デジタル資産に投資する顧客」はザ・ハーブを通じて保有暗号資産を「簡単に管理」できるようになると付け加えた。

 今回の動きは、現代自動車証券とビッサムが22年6月に「業務提携契約」を結んで以来、最初の大きな進展となる。

 マイデータ・サービスは既に韓国国内でプライバシーに関する懸念を引き起こしている。21年末にはネオバンク・サービスのネイバー・ファイナンシャルが、自社マイデータ・サービスの試験中に誤ってオンラインで約100名分の顧客金融データを流出させた。

 7月には、大手暗号資産取引所のFTXがビッサムの買収を目指していると複数の報道機関が示唆した。同社は数カ月前から売りに出されているが買い手を見つけるのに苦労しており、注目を集めた複数の取引が交渉段階で頓挫している。

(イメージ写真提供:123RF)

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This story originally appeared on cryptonews.com.

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