キムチ・プレミアムの取引総額は当初予想の約2倍となる可能性と規制当局

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 韓国の銀行を経由して行われた違法なキムチ・プレミアム取引の総額は65億ドルに上る可能性があると規制当局が主張しており、当局はこの件について、すべての国内商業銀行を捜査していると話している。

 既報の通り、国内の多数のペーパーカンパニーを含む個人や法人の顧客が、韓国の金融機関を利用して大量のキムチ・プレミアム裁定取引の資金を出入りさせていたことが明らかになり、銀行は窮地に立たされた。

 近年、ビットコイン(BTC)のようなトークンへの国内の需要で暗号資産(仮想通貨)の熱が急上昇している。代わりにこれが「キムチ・プレミアム」を生み出し、(世界平均と比較し)韓国では暴騰した価格でコインが取引されている。これが一部のトレーダーにトークンを中国、日本、東アジアの国のOTC販売会社でトークンを購入させることにつながった。その後、韓国トレーダーは国内プラットフォームでコインを投げ売りし、(ある例では30%以上の)巨額の利益を得た。

 その後、利益は様々なペーパーカンパニーに分配され、海外の金融機関の米ドル口座に送金されたと規制当局は論じている。韓国の銀行を利用し、海外から貴金属のような高価な資産を購入した人もいる。

 ウリィ銀行と新韓銀行の2行のみが海外送金規則に違反した可能性がある、とFSS(金融監督院)は当初話していた。

 FSSは銀行に海外送金要求を注意深く監視することを義務付け、報道によれば、21年など、キムチ・プレミアム関連送金について注意するよう韓国の銀行すべてに「繰り返し」警告していた。

 7月、国内銀行を利用する様々なトレーダーを通じて、約33億7000万ドルが海外に送金されたと思われる、とFSSは述べた。それ以降、銀行は内部監査を開始し、そのうちの多くが疑わしい取引であることが分かった。

 FSSは概算を当初の見積もりの約2倍である約65億ドルに訂正したとアジア・タイムズは報じた。また、現在「すべての銀行」が捜査を受けていると述べた。銀行の内部捜査の完了を受け、FSSはおそらく「現地」調査を続けるだろう。

 銀行に対する罰則措置は「避けられない」というFSSの話が伝えられ、この件を「非常に重大に」とらえていると付け加えられた。

 先週後半、大部分の疑わしい取引の中心であったと思われるペーパーカンパニーのひとつが検察の強制捜査を受けた。

 非常に小規模な「貿易」会社と説明されている同社は韓国南部のテグに拠点があり、「金の延べ棒や半導体チップを輸入するために、大量の金を海外に送金した」と言われている。

 約50億ドル相当の取引が同社と関連しているようだとYNTは報じ、同社はチップと金の輸入に対する暗号資産の売上で得た3億500万ドル以上の資産を費やした、と検察は今のところ「確認した」と話している。

 外国為替取引法の違反容疑で検察は同社に関連があると主張する3人を逮捕した。

 本件とつながりがある同社と人物は最初の購入をするために、日本拠点のOTC販売会社を利用したと検察は示唆した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/kimchi-premium-trading-total-could-almost-twice-as-high-as-first-thought-says-regulator.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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