ブラジル最大手の証券会社XP、暗号資産取引の提供開始

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 ブラジル最大手の証券会社であるXPが、「XTAGE」という暗号資産(仮想通貨)取引プラットフォームを正式にローンチした。報道によると、このプラットフォームはナスダック証券取引所の取引技術に基づいて構築されている。また、MetaTrader5と統合している。XPによると、まずはビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)の取引が可能となり、22年末までにさらに8つのデジタル資産が追加される予定だ。この取り組みは、XTAGEの資産保管を担当するビットゴーと連携して行われる。大半の資産はコールドウォレットに保管されることになるという。

 XPの金融商品部長であるルーカス・ラベチーニ氏によると、同社の暗号資産アクティブユーザー数は22年内に20万人に達する見込みだという。同社はすでに360万人のユーザーを抱えているため、これはあながちあり得ない話ではない。

 弱気な市場とセルシウスやボイジャーの破産を受けても、XPの暗号資産に対する長期的な目標は変わることなく、その決断は断固たるものだったとラベチーニ氏は話す。

 「『取引量が弱く、注文が少ないだろう』と言うものがいるかもしれないが、私たちはこの市場が時間をかけて体系的に成長していくと考えており、当社の長期的な見通しは価格だけでなく、技術にも焦点を当てている」と同氏は述べた。

 最近、同じくブラジルのデジタル銀行であるNubankも、暗号資産取引プラットフォームの立ち上げを発表している。興味深いことに、100万人のユーザーを獲得するのにわずか1カ月しかかからなかった。中南米最大手のEコマース企業メルカドリブレも同様に、暗号資産取引プラットフォームのユーザー数が100万人を突破している。

 ラベチーニ氏は、「事前に準備をした」企業を含む有能な企業が相手となるため、競争は非常に厳しいものになると考えている。

 XTAGEのマルコス・ホリエCEO(最高経営責任者)は、同社の決断は、クライエントからXPエコシステム内で暗号資産投資を可能にするよう「大量の要望」があったことに大きく影響されたと話している。ホリエCEOによると、ユーザーがすでに投資のほとんどを行っているプラットフォームで取引することを望んでいると判断し、それを利用したということだ。

 重要なのは、XPが5月にXTAGEを発表しているということ。6月には、社員が同プラットフォームのテストを開始している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coinspeaker.com/brazil-xp-crypto-trading/

This story originally appeared on Coinspeaker.

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