SECはヴァンエックのビットコインETFの決定を45日延期

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 SEC(米証券取引委員会)は提案された規則変更への措置を取るために十分な時間が必要だと述べ、延期を正当化した。

 SECはヴァンエックの申請をさらに45日延期し、ビットコイン(BTC)投資信託(ETF)申請の承認の追究は続いている。約650億ドルの運用資産を保有している企業ヴァンエックはBTCETFの申請を6月24日に提出した。

 8月27日までに規制当局の決定は見込まれていた。しかし、8月24日の提出文書によれば、SECは決定を45日延期した。これは当局が「承認もしくは却下、または提案された規則変更を却下するかどうか決断するための手続きを開始する」ために、10月11日まで時間があることを意味する。承認されれば、ヴァンエックの商品はCboe BZX交換所に上場される。

 21年、SECはBTC現物市場の詐欺と操作の懸念から、ヴァンエックが提出した申請を却下した。ヴァンエック以外では、当局は現物ベースのBTCETF申請のいくつかを却下した。

 しかし、21年SECは先物ETFのいくつかを承認した。21年10月、ヴァンエックはBTC先物ETFをローンチするために、プロシェアに参加した。

 SECは提案された規則変更への措置を取るために十分な時間が必要だと述べ、延期を正当化した。

 SECによれば、「提案された規則変更への措置を取るために長期間指定するのが適切だと考えている。それにより、提案された規則変更やその中で挙げられた問題を検討するために十分な時間を有することができる」。

 最近行われたグレースケールのグレースケールBTCトラストの現物ETFへの移行の要求も却下され、グレースケールは当局を訴えた。SECによれば、申請は詐欺や操作活動を防ぐための対策を取っていなかった。また、投資家や公益を保護するように設計されていなかった。

 ヴァンエックの申請と同様に、規制当局の決定には複数の延期があった。また、ビットワイズの現物BTCETFの申請も却下された。現時点で、規制当局はそういったETFをまったく承認していない。

 グレースケールは先物ETFを承認し、現物ETFを却下するのは納得がいかないと考えている。

 この件に関する裁判所の決定は23年第3四半期から24年第1四半期の間に行われると見込まれている。

 SECはBTCETFを承認するための管理を強化するために、コインベースやクラーケンのような現物交換所が必要だ、とグレースケールの最高法務責任者クレイグ・サーム氏は考えている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coinspeaker.com/sec-vaneck-bitcoin-etf-45-days/

This story originally appeared on Coinspeaker.

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