マイナーがETHのマージを前に移行、ETHクラシックが26%高

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 マイナーは「ザ・マージ」を前にイーサリアム(ETH)から移行しており、イーサリアムクラシック(ETC)が過去24時間で26%高となっている。

 19日に予定されているETHのPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステーク)コンセンサスへの移行に伴い、PoSアルゴリズムに移行しないETCのネットワークハッシュレートが著しく増加している。

 2miners.comのデータによると、ETCのネットワークハッシュレートは7月中旬の約20Th/sから現在の47Th/sに倍増しており、過去最高を更新している。

●イーサリアムクラシックとは何か、なぜ上昇しているのか?

 ETCは、大規模なハッキングを受け、チェーンを元に戻すか、それとも新たなチェーンに移行するかを巡りコミュニティが分裂した16年、ハードフォークで誕生したETHのレガシーチェーン。

 当時は約5000万ドル、現在では190億ドル相当となる1150万以上のETHが盗まれ、その解決策を巡って激しい論争が繰り広げられた。

 ETH創設者のヴィタリック・ブテリン氏とギャビン・ウッド氏は、その後市場トップのアルトコインとなった新たなETHへの移行を主導したが、一部のETH投資家は元のチェーンにこだわっていた。

 この投資家らは、新しいフォークは分散型と、個人やグループによる操作を阻止するというETHが元々目指していたことに反すると主張。

 結果としては、フォークがETHの取るべき賢明な判断であった。ETHはその後市場トップのアルトコインとなり、ビットコイン(BTC)を逆転する可能性もある。1ETH=5000ドル近くの史上最高値を記録し、現在は1700ドルで取引されている。

 対して、ETCは1ETC=200ドルを突破したことがなく、トップ20とトップ30の通貨の間で推移している。

 また、複数の「51%攻撃」(マイナーグループがブロックチェーンを改ざんすること)の標的となり、投資家の信頼が低下している。

●ETHマイナーがETCへ移行

 しかし、ETHマイニング用のハードウェアが「ザ・マージ」後に使用できなくなり、高価な機材が無駄になり、生活がリスクにさらされるということで、マイナーはETCに移行している。

 また、ブロックチェーンを改ざんするために必要な51%の過半数を形成するためには、より大きなグループが必要となるため、ETCで活動するマイナーが多いほど、51%攻撃の犠牲となる可能性は低くなる。

 Etherpool、Antpool、BTC.comなどの主要マイニングプールはすでに、ETCへの支持を表明している。

 ETCのコードベースに貢献するmeowsbitsのレポートでは、「ETHはPoSに移行する予定で、マイニング利益を強制的に排除することになる」と指摘している。

 「2番目に大きな暗号資産(仮想通貨)のハッシュパワーが適用されることで、ETCのハッシュレートが、少なくとも見捨てられたマイナーによって強化されることを期待するのは当然である」

 「ETCがハッシュパワーの主な適用場所となることができれば、そのリスクエクスポージャーは最小限に低下するだろう」

 一方、Tamadogeも市場で優れた動きを見せているETHベースの暗号資産である。

 この新たなプロジェクトは、プレセール時点から1200万ドル弱を調達しており、9月末までに残りの割り当て分が完売する見通しだ。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/ethereum-classic-pumps-26-as-miners-make-switch-ahead-of-eth-merge.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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