ブラジル国民の5月暗号資産支出額は約10億ドル、23年にデジタル・レアル実証実験開始

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 ブラジル国民は22年、暗号資産(仮想通貨)を購入するためにこれまで以上に資金を投じた。5月には、合計9億1200万ドルを費やし、過去の記録を更新した。

 メディアPortal de Bitcoinによると、このデータはブラジル中央銀行が発表したもので、6月、7月、8月の数字はまだ集計・公開されていない。

 22年5月の数字は、ちょうど1年前に到達したこれまでの最高記録(これもブラジル中銀のデータに基づく)を上回っている。21年5月、ブラジル国民は7億5600万ドルを購入していた。

 ブラジル中銀は、「商業収支」と呼ばれる月次報告書で、暗号資産の購入を追跡している。

 興味深いことに、ブラジル中銀は、暗号資産マイニング活動によるトークンの「現地生産」は「統計的に無関係」とみなしているため、暗号資産関連の購入をすべて「輸入品」の項目に分類している。

●デジタル・レアルのテスト実施へ

 一方、中央銀行のデジタル法定通貨プロトタイプ、いわゆる「デジタル・レアル」は、23年第2四半期までに「現実世界でのテストが可能になる」と新聞紙Globoが報じた。

 テストはすでに、暗号資産、ブロックチェーン、銀行と連携して非公開の実証実験という形で進められている。

 ブラジル中央銀行のホベルト・カンポス・ネト総裁はすでに、これら既存のテストは23年1月まで継続される見込みであると示唆している。それ以降、テストを終了し、ブラジル中銀が概念実証に関する評価を行った後、現実世界でのテストを開始する予定だ。

 次の現実世界でのテストは23年に開始され、「24年末まで実施される」という。また、「数少ない参加者だけが」、デジタル・レアルにアクセスでき、通貨が鋳造される量は「限られている」ということだ。

 ブラジル中銀はこのプロジェクトについて、デジタル時代の金融包摂を促進し、特に銀行口座を持たない個人にとって有益なものになると主張している。

 全国展開の時期については明言を避けており、その時期はテストの結果によるとした。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/brazilians-spent-almost-usd-1bn-crypto-may-digital-real-pilot-begin-2023.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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