ロシアが中国との取引でデジタルルーブルの利用を計画、すべての暗号資産にとって好材料となる理由

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 ウクライナに対する侵略の影響で、ロシアは中国との取引で同国のCBDC(中央銀行デジタル通貨)であるデジタルルーブルを利用する計画を進めている。この動きは、世界各国が提携国との相互決済にCBDCを利用することを促し、世界的な暗号資産(仮想通貨)導入を加速させる可能性がある。

 ロシアの議員で国家院金融市場委員会の議長でもあるアナトリー・アクサコフ氏は、CBDCが23年初めに発行された後、ロシアはデジタルルーブルを使って西側の金融機関への依存度を減らす意向であると述べている。

 ロイターによると、同氏は「西側諸国が制裁を課し、国際決済を含めた銀行取引に問題を起こしている中で、デジタル金融資産やデジタルルーブル、暗号資産についての話題が社会で活発化している」と語った。

 また、ロシアと冷え切った関係を維持している国が管理するシステムを迂回できるため、このプロジェクトは重要であるとアクサコフ氏は主張。ロシア銀行(中央銀行)と政府は、暗号資産規制について合意に至っていないが、アクサコフ氏は22年内に立法化されることを期待しているという。

 「デジタルルーブルを発行すれば、他の国も積極的に利用するようになり、米国が世界の金融システムを支配する時代は実質的に終焉を迎えるだろう」と同氏は述べた。

 ロシア銀行は3月、デジタルルーブルの試験運用を正式に開始し、市民の間で最初のCBDC取引を完了したと発表。発表時点で、CBDCの試験運用に参加する12の金融機関のうちの銀行3社が、すでにデジタルルーブルのプラットフォームを統合し、2社は「銀行のモバイルアプリを利用した顧客間のデジタルルーブル取引に成功」していたということだ。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/why-russias-plans-use-digital-ruble-trade-with-china-positive-for-all-crypto.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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