FTX US、CEOが退任へ|米国本社もマイアミへ移転
●後任はLedgerXのCEO
米国の暗号資産(仮想通貨)取引所FTX USのブレット・ハリソンCEOは27日、CEOを辞任する意向を発表した。
ハリソン氏は21年にCEO職に就任したばかり。過去にFTXのCEOであるサム・バンクマン・フリード(SBF)と大手取引企業Jane Streetで同僚だった。
なお、辞任後も同氏はアドバイザーとしてFTXでの業務を一部続ける模様。次期CEOにはFTXが買収したLedgerXのCEOを務めたザック・デクスター氏が就任する。
https://twitter.com/BrettHarrison88/status/1574782901748727809
また、SBF氏はブレット氏の功績を労いつつ、FTX USの本社を金融都市のシカゴから南部のマイアミに移転する計画を明らかにした。
FTX Globalの本社はマイアミに近いバハマ諸島に拠点を置く。また、FTXは21年3月にマイアミに拠点を置くNBAチームのマイアミ・ヒートの本拠地命名権を獲得していた経緯もある。
SBF氏の発表に対して、仮想通貨肯定派で定評のあるマイアミ市長のフランシス・スアレス氏は以下のようにコメントした。
https://twitter.com/FrancisSuarez/status/1574799835777179650
"新たな米国拠点をマイアミに置くことは非常に光栄だ。
FTXは地球上で最もイノベーティブな企業の一つであり、SBF氏は素晴らしい技術者だ。ようこそ!"
●今後の去就
なお、FTX USのCEOを退任後の動向についてハリソン氏は以下の課題に注目していると述べた。
"この業界は現在、岐路に立たされている。
金融技術者の私が最も着目しているのは大規模な市場参加者の参入、そして市場環境の断片化と技術の複雑化だ。
この技術的なフリクションポイントをいかに効果的に軽減できるかは今後のクリプト市場の成長性と安定性(流動性、資本化、レジリエンス、実用性)を左右するだろう。"
FTXのような中央集権的なマーケットだけではなく、分散型マーケットにおいても上記のような技術的な障壁を取り除く目標を持ち、業界には今後も携わる姿勢を示した。
(イメージ写真提供:123RF)
CoinPostに掲載された記事を、許可を得て転載しています。
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