NFTは音楽ビジネスをどのように、そしてなぜ変えるのか

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 NFT(非代替性トークン)は拡大する音楽業界、特に新進アーティストや今後の音楽祭にとって重要なリソースとなっている。しかし、NFTは具体的に音楽ビジネスをどのように変えるのか。

●NFT資金調達

 多くのアーティストや音楽祭は、プロジェクトに資金調達を必要としている。それらは支援者に価値を提供するためにNFTを利用し、ファンが支援するための便利なプラットフォームを提供している。

 限定版のNFTを保有することで、ファンは好きなアーティストを支援しつつ上昇する資産を保有できる可能性がある。NFTはアーティストにより大きな自由をもたらす。NFTのような分散型プロジェクトを利用することで、アーティストはリリースしたい音楽の種類をコントロールし、サブスクリプションを有効にして受動的収入を得るという恩恵を受ける。

 一部のアーティストは自分たちの貴重な写真をNFTにし、それをファンに販売することで新たな収入源としている。

●NFTによるイベントへのアクセス

 第三者を介さずにファンに直接チケットを売りたいと考えている音楽祭は、NFTがその答えであることに気づいた。コッキーなどのNFTプロジェクトで、投資家は世界の音楽イベントへの限定アクセス権を得ることができる。イベントに直接参加できないNFT保有者は、コッキーのプラットフォームを利用してそのイベントのライブ配信を見ることができる。

 コッキーは音楽祭の新たなオーガナイザーというだけではない。NFT保有者はミューテーションを獲得して報酬を稼ぐことができる。これはNFTの背景にスタンプとして表示され、保有者は独自のストーリーを書き込みその資産をより貴重なものにできる。

 コッキーのNFTは51種類のスキンを持つ缶で、金、銀、黒の蓋で色づけられている。この3段階の色で、NFT保有者がコッキーのイベントで得られる特典が決定される。イベントへの交通手段、宿泊施設、特別割引などの特典がある。

 缶がブラックアウトした場合、NFT保有者は、イベントの限定VIP特典を獲得するチャンスがある。黒缶NFTを保有することで、VIP特典を無制限に受けることができる。

 コッキーのイベントに出席したい投資家は、メタマスク、コインベース、ウォレットコネクトでNFTを購入できる。このプロジェクトは現在プレセール段階にあり、投資家はプレミントのNFTを保有できる。

 コッキーの電子音楽ライブイベントに出席するには、NFT保有者は18歳以上でなければならない。出席者は、最もアクティブなディスコード参加者、プールからのランダムな配付、イベントの地理的地域のメンバーからのランダムな選択に基づき、アルゴリズムによって選ばれる。

●NFTが音楽業界を分散化する

 コッキーなどの音楽祭のホストは、NFTを通じてチケット保有者に透明性のあるシステムを提供し、不正行為を最小化し便利で効率的な購入を実現している。保有者は、報酬を獲得することで、単なるイベントへのアクセス以上の恩恵を受ける立場にある。

 NFTによって、アーティストはファンと直接繋がり、収益の大半を受け取るレコード会社などの仲介業者無しに収入を得ることができる。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/how-why-are-nfts-changing-music-business.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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