テザーが保有資産を公表、コマーシャルペーパー保有額を削減

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 ステーブルコイン発行企業のテザーは、保有する準備資産について新たな詳細を公表し、現在は保有資産の過半数が米国債であることを明らかにした。

 パオロ・アルドイノCTO(最高技術責任者)は3日のツイートで、人気ステーブルコインのテザー(USDT)を裏付ける資産の58.1%が、t-bill(米財務省短期証券)としても知られる米国債であると述べた。

 「22年9月30日時点のテザーは、資産の58.1%を米国債で保有している。同年6月30日の43.5%から増加した」と説明した上で、テザーのコマーシャルペーパー保有額は5000万ドル以下であるとした。

 アルドイノCTOは続けて、テザーのウェブサイト上の「透明性」のページで、45日以内にUSDTの準備資産に関する最新の詳細が更新されるはずだが、「日数を短縮」できるよう取り組んでいると述べた。

 テザーは過去に、国債よりもはるかにリスクが高いとされるコマーシャルペーパーを保有していることで、批判を受けたことがある。

 22年6月、テザーは中国のコマーシャルペーパーを準備資産として大量に保有しているという噂に反論した。同社は当時の声明で、これらの噂は「まったくの虚偽」であるとし、「すでにストレスのかかった市場からさらに利益を得るために、さらなるパニックを誘発しようとして拡散された可能性が高い」と主張した。

 3月31日の会計報告書によると、当時のUSDT準備金の約47%が米国債で、コマーシャルペーパーは約25%を占めていた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/tether-holdings-revealed-commercial-paper-holdings-slashed.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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