bitbank、イーサリアムPoW(ETHW)相当額の日本円交付へ

83278855_s.jpg

●10月19日に相当額を交付

国内暗号資産(仮想通貨)取引所bitbankは12日、一部のイーサリアム(ETH)の所有者に対して、Ethereum PoW(ETHW)相当額の日本円を交付する方針を発表した。基準価格は1305円。

10月19日に交付予定のETHWは、イーサリアム(ETH)の大型アップデート「マージ」をきっかけに、マイナー主導のガバナンスグループ「EthereumPoW」によってチェーン分岐(ハードフォーク)された銘柄。

イーサリアムの合意形成アルゴリズムがプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフオブステーク(PoS)へと移行したことで、ETHのマイニングが停止。残されたマイナーのハッシュパワーの振り向け先候補の一つとなっている。

bitbankは、8月24日に「マージ」に対する方針を発表。ETHWの発生時点における顧客の資産のスナップショットを取得すると通知していた。

同社によると、日本円交付の対象となるのは、ETHWが発生した時点でbitbankでイーサリアムを所有していた利用者。但し、ETHWを日本円に換金し、付与する時点において退会している、またはアカウント凍結、取引停止の措置が取られているユーザーは対象外となる。

付与に関係して、bitbankでは10月19日10:00-11:00の間、システムメンテナンスを実施予定。同時間帯にbitbankで全てのサービスが利用停止となる。

9月末には同じく国内取引所GMOコインがETHW相当額の日本円交付を発表。基準価格は1301円だった。

●ETHWの動向

EthereumPoW(ETHW)ブロックチェーンは15日のローンチ時にOKXやFTX、Bybitなどに新規上場し、約1900円(13ドル)を付けた。しかし、まもなく「リプレイアタック攻撃」が検出された影響で9月19日に前日比47%下落して628円(4.3ドル)を付けた。執筆時点、ETHWは、1153円(7.89ドル)で取引されている。

リプレイ攻撃とは、フォークされた新しいブロックチェーンから既存のトランザクションをコピーし、古いブロックチェーンで同一のトランザクションを作成する攻撃 (またはその逆)。ETHWのようにチェーン分岐の際に起こりやすい。

米コインベースやバイナンスなど大手海外取引所の一部は、ETHWの新規上場についてリスティング基準をもとに審査するとし、執筆時点では取扱いを開始していない。なお、バイナンスが運営しているマイニングプール「Binance Pool」ではETHW採掘のサポートを開始した。同社はまた、マイニングプールによるサポートが「上場を保証するものではない」と述べている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://coinpost.jp/?p=396274

CoinPostに掲載された記事を、許可を得て転載しています。

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ