韓国検察、新たな暗号資産追跡ツールの購入を希望

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 韓国検察は、暗号資産(仮想通貨)追跡ツールを購入する意向を明らかにし、こうした革新的なソシューションを利用して、マネーロンダリングや暗号資産を使った麻薬取引、キムチプレミアム取引を取り締まると明言している。

 国民日報によると、SPO(大韓民国最高検察庁)は、「暗号資産に関わる事件を捜査する」ため、暗号資産取引を監視する「追跡」ソフトウェアを購入する準備ができているという。

 同メディアは、その新たな「トラッカー」の1つは、「ビットコイン(BTC)などの暗号資産の取引をリアルタイムで監視することができる」と説明している。また、購入予定のツールは、「複数の取引における相関データを抽出」することができ、ウォレットや取引所関連の取引履歴を調べることが可能になるということだ。

 検察はこのツールについて、「いつ、誰に、どこに、暗号資産が送られるのかを確認」できるようになると説明している。

●キムチプレミアムトレーダーと暗号資産を利用した麻薬取引との闘い

 検察は現在、違法に送金された、暗号資産に関連した為替取引の疑いがある約70億ドル相当について捜査している。その多くは、日本や中国の店頭取引業者からビットコインを低価格で購入し、国内取引所でコインを「ダンピング(不当廉売)」して30%以上の利益を得た、違法なキムチプレミアムトレーダーによって海外に送金されたとみられている。

 トレーダーは「シェルカンパニー」を利用し、その資金で海外の業者から半導体や貴金属を購入したとされている。

 検察は、ダークウェブやチャットアプリのテレグラムを利用して麻薬を売買する麻薬取引業者のネットワークも破壊したいと考えている。

 キムチプレミアムトレーダーと麻薬組織の捜査は、規制当局であるFSS(金融監督院)と国税庁の協力のもと、現在も続けられている。暗号資産を使った麻薬犯罪者の多くはすでに有罪判決を受けたが、ダークウェブ運営者と複数の麻薬密売人に対する捜査はまだ続いている。

 検察庁がまとめ、民主党のカン・ソンウ議員が公開したデータによると、暗号資産を使った国内麻薬犯罪者は18年から8倍以上増加し、22年8月には少なくとも696人に上った。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/south-korean-prosecutors-say-they-wan-to-but-new-crypto-tracking-tools.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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