テキサス州規制当局が暗号資産取引所FTXとその創設者を調査

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 大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTX USと、同社創設者のサム・バンクマン・フリード氏が、州法に違反した恐れのある投資商品を販売したとして、テキサス州の証券規制当局の調査を受けている。

 TSSB(テキサス州証券局委員会)の執行責任者、ジョセフ・ロタンダ氏の提出書類によると、調査はFTXが利回りサービスを通じて米国民に未登録証券を提供している可能性に関するもの。

 ロタンダ氏は、FTXの口座が証券に類似しており、こうしたサービスを提供する前に同州に登録しなければならなかったと主張している。

 この書類は、破産したレンディング企業ボイジャー・デジタルの資産売却を監視する破産裁判所に提出されたものである。FTX USの親会社であるFTXは、ボイジャーの資産を購入しようとしていた。報じられている通り、FTXはこれらの資産を購入する最大の入札者として浮上していた。

 ロタンダ氏は次のように記している。

 「FTXトレーディングは、ウェスト・レアルム・シャイアーズ・サービス(FTX US)とともに、米国居住者に利息付口座いう形で未登録証券を提供している可能性があると認識している。これらの商品は、ボイジャー・デジタルなどの企業が提供する利息付預金口座に類似しているようで、執行部は現在、FTXトレーディング、FTX US、およびサム・バンクマン・フリード氏を含む主導者を調査している」

 ロタンダ氏は、ボイジャーの商品と類似ているため、売却を中止するよう求めている。

 同氏は22年10月、FTXのアプリをダウンロードし、口座を開設。その後、既存の個人銀行口座とリンクさせた。自身の名前とテキサス州オースティンの住所を入力したということだ。

 FTXトレーディングのアプリには、預金に対して利回りを得ることができると表示されていたという。正確には、最初に提示した1万ドルに対して、最大8%のAPY(年利)を得ることができたということだ。

 ロタンダ氏は、次のように主張している。

 「自分の名前と住所を入力したにもかかわらず、FTXトレーディングアプリには私がイーサリアム(ETH)で利回りを得ていると表示される」

 同氏は、FTXが「詐欺」あるいは誤解を招く記述に関与している可能性があると指摘し、次のように述べた。

 「FTXトレーディングおよびFTX USは、口座を開設し、利回りを得る前に、顧客にすべての重要な既知の事実を完全に開示していない可能性があり、詐欺に関与している、あるいは実質的に誤解を招いたり、公衆を欺く可能性のある記述を行った恐れがある」

 ワシントンポストによると、FTXは声明の中で、TSSBと協議を行っていることを明らかにしている。

 同メディアは、同社広報担当のパトリック・ジョーダン氏の発言を引用している。

 「当社には現在申請中のライセンスがあるが、結果が出るまでの間、できる範囲で完全な形で運営している」

 続けて、「ボイジャーの顧客が可能な限り最高の結果を得られるよう多大な努力を払っている」とし、「資産をユーザーに返すという当社の目標がボイジャーの破産裁判所で認められれば」、それは実現すると述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/sam-bankman-fried-and-ftx-exchange-under-investigation-by-texas-regulators.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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