ビットコインがギネス世界記録に認定

guinness_world_record_39214379_s.jpg

 時価総額で世界トップの暗号資産(仮想通貨)であるビットコイン(BTC)が、最も古い暗号資産や最初の分散型暗号資産などとして、複数のギネス世界記録のタイトルを獲得した。

 ビットコインは、「中央集権的な組織、つまり『信頼できる第三者』なしで、デジタル通貨を規制するという課題への解決策として開発された」最初の分散型暗号資産として、この有名な記録集に追加された、と記載されている。

 登録書では、ビットコインの生みの親であるサトシ・ナカモト氏が2008年にホワイトペーパーを発表したことや、2009年にコンセプトの実装が完了し、オープンソースのクライアントが公開されたことにも触れられている。

 この世界最大の暗号資産は、合計17件の記録で言及されている。その内容は次の通りだ。

・最初のブロックチェーン:09年1月にナカモト氏がローンチ
・最も古い暗号資産:生誕13周年
・最初のビットコイン取引:09年1月12日、ナカモト氏が米国のソフトウェアデベロッパーであるハル・フィニー氏に10BTCを送金
・最初のビットコイン商取引:10年5月22日、ソフトウェアデベロッパーのラズロ・ハニエツ氏が大きなピザ2枚に1万BTCを支払った。今日では「ビットコインピザの日」として知られている。
・ビットコインを法定通貨として採用した最初の国:21年9月、エルサルバドル
・最も価値のある暗号資産:22年3月24日
・最大のビットコイン詐欺:12年、ビットコイン・セービングス・アンド・トラストは、米SEC(証券取引委員会)により閉鎖されるまで、560万ドル相当を損失したと報じられた
・最大の暗号資産ハッキング:14年2月、マウントゴックス
・最初の暗号資産押収:13年4月、米麻薬取締局が、オンラインマーケットプレイス「シルクロード」を通じて違法薬物を販売していたとして、エリック・ヒューズ氏から11.02BTCを押収
・最大の暗号資産押収:22年2月、DOJ(米司法省)は、16年に起きた暗号資産取引所の120BTC規模のハッキングに関連するとされる、イリア・リヒテンシュタイン氏とヘザー・モーガン氏から36億ドル相当の暗号資産を押収
・最初の暗号資産取引所:10年3月、ビットコインマーケット
・オンラインポーカートーナメントで最大の暗号資産ジャックポット獲得:19年7月、104.23BTC
・ビットコインエコノミーを用いた最初のマインクラフトサーバー:14年、マイニングした資源が少額のビットコインで取引可能に
・最初のNFT(非代替性トークン):14年5月、米デジタルアーティストのケビン・マッコイ氏が、クアンタムという短編ループアニメーションを公開。ビットコインで作成された作品はこの1つだけ。

 しかし、ビットコインとは直接関係がなく、「ビットコインなどの通貨」という文言が含まれているものが2つ、このリストには含まれている。それは、最も価値のあるスポーツクラブNFTと、最も高価なNFT作品(限定版)だ。後者は、21年3月にビープルがクリスティーズのオークションで販売した「EVERYDAYS:THE FIRST 5000 DAYS」である。

 ギネスワールドレコードはビットコインを追加したことで広く称賛されている一方、建設的な批判も受けている。ナカモト氏のウォレットのビットコイン数、ホワイトペーパーの公開日、PoW(プルーフオブワーク)ブロックチェーンのバリデータとマイナーの区別など、一定の間違いが指摘されている。

 一方、大手暗号資産取引所バイナンスは10月、メキシコの人材紹介会社タレント・ネットワークと共同で、世界最大の暗号資産レッスンを開催し、ギネスワールドレコードに認定されたと発表。10月7日、メキシコの「ブロックチェーン・ランド・ヌエボ・レオン」で開催されたクラスには、289人が参加した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitcoin-added-guinness-world-records-book-find-out-more.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ