SECの暗号資産取り締まり、業界を投資家にとってより魅力的なものに―最新レポート

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 新たな調査によると、米国の暗号資産(仮想通貨)業界に対するSEC(証券取引委員会)の取り締まりはすでに予想外の効果を上げており、同分野への投資を希望する市場プレイヤーが増加しているという。

 具体的には、調査回答者の60%が、最近の暗号資産業界に対する規制取り締まりをポジティブな兆候として捉えていると回答。規制は伝統的な投資家が必要としている明確性をもたらすと主張する人もいる。

 ここ数カ月の間に米国で行われた規制措置の中には、破産した暗号資産ヘッジファンド3AC(スリー・アローズ・キャピタル)や、現在破産保護手続きを進めている暗号資産融資企業セルシウス(CEL)に対する調査などがある。

 調査はブルームバーグ・マーケッツ・ライブが564人の回答者に実施したもので、24日にブルームバーグがその結果を報じた。

 規制と施行の増加を歓迎すると答えた業界プレイヤーの1人が、TIAAバンクのワールドマーケット担当社長のクリス・ガフニー氏である。同氏によると、規制された環境はプロの投資家が暗号資産分野に進出するための「扉を開く」という。

 「私は『イエス』派だ。プロの投資家として、規制された投資機会が必要で、規制が強化されれば、より多くのプロ投資家が暗号資産に関与するための扉を開くことができる。暗号資産をワイルドウエスト(西部開拓時代の無法地帯)から伝統的な投資に移行することができれば、より良い方向に向かうだろう」とガフニー氏はブルームバーグにコメントした。

 一方、ビットコイン(BTC)の見通しについても、今回の調査回答者は7月の前回調査時よりもやや楽観的だった。

 7月調査では、ビットコインは1BTC=3万ドルに上昇する可能性よりも、1万ドルに下落する可能性が高いと考える回答者が多かった。しかし、今回、約半数の回答者が、年末まで1万7,600ドルから2万5,000ドルの間で推移し続けると予想している。

 ビットコインの他の資産との相関性、そして最近高いハイテク株との相関性についての質問では、回答者の42%が、ハイテク株との相関性は今後12カ月間変わらないと思うと回答。また、半数近く(43%)が、今後12カ月間でビットコインへの投資を増やす計画であると述べた。

 最後に、約半数が暗号資産を「ねずみ講」あるいは「未来」と呼んでおり、この分野は控えめに言っても、依然として賛否両論のある話題であることがわかる。

 G Squared Private Wealthのビクトリア・グリーン氏は、調査結果をまとめる形で、「ほとんど宗教のようなものだ。もしあなたが信じるのなら、価格や逆風に関係なく、あなたは常に信じるだろう」とブルームバーグに語った。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/sec-crackdown-crypto-makes-industry-move-attractive-investors-according-new-report.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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