グーグルクラウド、新たなサービスでブロックチェーンノード事業に進出

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 テクノロジー大手のグーグルは、新たなソリューション「ブロックチェーン・ノード・エンジン」のリリースによって、デジタル資産とブロックチェーンへの関与を高めている。同社は声明で、このソリューションは「Web3開発のフルマネージドノードホスティング」であり、開発者はさまざまなブロックチェーンベースのプラットフォームで新たな製品を構築したり、導入することができると主張している。

 グーグルは、「ブロックチェーンのノードは、P2P(ピアツーピア)ネットワークを形成し、最新のブロックチェーンデータを交換することで、すべてのノードが同期をとることができる」と説明。

 グーグル親会社のアルファベットの幹部2人、エンジニアリングおよびプラットフォーム担当ゼネラルマネージャー兼副社長のアミット・ザヴェリー氏とクラウドWeb3責任者のジェームズ・トロマンス氏が共同署名した声明には、「自己管理型のノードは立ち上げが困難な場合が多く、常に管理が必要だが、このブロックチェーン・ノード・エンジンは、ノード運用の必要性を最小限にできる完全管理型のノードホスティングサービスだ」とある。

 「専用ノードを必要とするWeb3企業は、グーグルクラウドのコンピューティングとネットワークインフラに期待される信頼性、パフォーマンス、安全性を備えた、トランザクションの中継やスマートコントラクトの実行、ブロックチェーンデータの読み書きを行うことができる」という。

 グーグルによると、ブロックチェーン・ノード・エンジンはまず、イーサリアム(ETH)ブロックチェーンをサポートする。開発者は完全管理型のイーサリアムノードに安全なブロックチェーンアクセスを提供することができる。グーグルは今後、徐々に他のブロックチェーンをこのサービスに追加していく予定だ。

 グーグルは、ブロックチェーン・ノード・エンジンがWeb3企業にもたらす利点として、次のことを挙げた。

●プロビジョニングの合理化

 グーグルクラウドのブロックチェーン・ノード・エンジンは、1回の操作で新たなノードをデプロイできるほか、希望の地域やネットワーク(メインネット、テストネット)を指定できるため、開発者がフルノードを同期するプロセスを迅速かつ容易に行えるようにすることができる。

●安全な開発

 ブロックチェーン・ノード・エンジンにより、開発者はノードへの不正アクセスを回避するためのセキュリティ設定を行い、VPC(仮想プライベートクラウド)ファイヤーウォールの背後にノードを設置することができる。

●フルマネージド型運用

 グーグルはブロックチェーン・ノード・エンジンを完全管理型サービスとして設計し、ユーザーへの継続的なサービスを保証している。グーグルクラウドが積極的にノードを監視し、停電時には再起動させる。専門のDevOps(開発・運用チームが連携して協力する開発手法)の必要性をなくし、グーグルクラウドのSLA(サービス品質保証)を提供することによって、ブロックチェーン・ノード・エンジンはユーザーをデジタルインフラ管理に集中させないようにする。

 「信頼性が高く、使いやすいブロックチェーンノードホスティングサービスで企業をサポートし、企業がWeb3アプリケーションの革新と拡張に時間を集中できるようにすることを楽しみにしている」と同社はコメントしている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/google-cloud-enter-blockchain-node-world-with-new-service.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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