FTXのサム・バンクマン・フリード氏、ステーブルコインの発行計画を発表

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 FTXのサム・バンクマン-フリードCEO(最高経営責任者)は、同社が独自のステーブルコインの発行に取り組んでいることを明らかにした。

 バンクマン-フリード氏はThe Big Whaleとのインタビューで、同社がステーブルコインを発行し、法定通貨に結びつけられた暗号資産(仮想通貨)トークンをローンチした他の大手取引所に加わる「可能性は非常に高い」と発言。また、FTXはステーブルコインの作成方法を知っており、共に働くための最高のパートナーを探しているという。

 同氏は、「その可能性は非常に高い。私たちは、ステーブルコインの作り方を知っている。それを一緒に行う最高のパートナーについて考えているところだ。私が言えることは、もうすぐ私たちからニュースがあるということだ。おそらく、そう遠くない未来に私たちから何か聞くことになると思う」と述べた。

 ステーブルコインとは、米ドルや英ポンドに連動するよう設計された暗号資産のことを指す。時価総額で最大のステーブルコインはテザー社のテザー(USDT)、サークル社のUSDコイン(USDC)、バイナンス社のバイナンスUSD(BUSD)で、これらはすべて米ドルに裏付けられている。

 バンクマン-フリード氏によると、FTXはすでにステーブルコインの発行するためのノウハウを持っているが、それをさらに強力にするために他の企業との提携で取り組んでいきたいと考えているという。

 「当社がそれを行うことを保留にしている理由は、ある程度は協力することが本当に大きな力になると考えており、一緒に仕事をできることを本当にうれしいと思うパートナーを見つけようとしているためだ」とバンクマン-フリード氏は述べた。

●「第二次ステーブルコイン戦争」の始まり

 バンクマン-フリード氏がステーブルコイン計画を発表したのは、同氏が「第二次ステーブルコイン戦争」が始まると予言してからわずか数日後のことだった。同氏は23日、「こうして第二次ステーブルコイン戦争が始まる(1回目は~18年、USDCとUSDTがTUSD、GUSD、USDPをしのぐ結果に終わった)」とツイートしている。

 このツイートは、バイナンスがUSDCを自社ステーブルコインのBUSDに自動変換する動きをしたのを受けたもの。この動きにより、BUSDの供給量が急増し、先日これまでで初めて200億ドルを突破した。さらに、ステーブルコイン市場全体に占めるBUSD供給量の割合は、15.48%と過去最高を記録している。

 一方、バンクマン-フリード氏はFTXの買収活動に拍車をかけるため、新たな資金調達を検討していることも明らかにした。同氏は、同社の10億ドルから40億ドルのキャッシュポジションは、「小・中規模の買収を行うのに最適な状態にある」と主張した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/sam-bankman-fried-of-ftx-announces-plans-to-launch-stablecoin.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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