FTXがUAE初の認可暗号資産取引所として事業開始、サム・バンクマン-フリード氏の計画とは?

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 大手暗号資産(仮想通貨)取引所のFTXは、この種の機関としては初めてUAE(アラブ首長国連邦)で営業するための完全なライセンスを取得し、同国での事業を開始したと発表した。

 FTXは、「UAE初の認可暗号資産取引所として、私たちは事業を拡大し、この地域でFTXの存在感を高めることに非常に興奮している」とツイート。

 FTXは、同地域でFTX MENA FZEという名称で運営する予定。MVP(実用最小限の製品)段階では、同社のサービスは「適格個人投資家、認定投資家・機関投資家のみに提供される」ということだ。

 「これにより、地域全体の適格機関投資家に規制を受けた暗号資産デリバティブ商品および取引サービスを展開することができる」と同社は説明している。

 22年9月、競合の大手取引所バイナンスが、同年3月に暫定的ライセンスを取得した後、ドバイのVARA(暗号資産規制当局)からMVPライセンスを取得したと発表。

 バイナンスは声明で、「バイナンスは強力な投資家および市場保護原則にコミットしつつ、VARAによって承認された顧客層に対応する。顧客はこの種のものとしては初となる規制ライセンスによって解放された国内の銀行チャネルから利益を得ることができる。ユーザーはVARAの監視の下、ドバイで規制を受けたプラットフォームで取引することにより、より高いレベルの消費者保護の恩恵を受けることができる」と述べた。

 この動きと同時に、UAEはCBDC(中央銀行デジタル通貨)の導入に向けた取り組みを進めている。21年10月末、CBUAE(アラブ首長国連邦中央銀行)は、中国人民銀行のデジタル通貨研究所と協力し、世界最大のCBDC取引の実証実験であるmBridgeを完了したと発表。CBUAEの声明によると、他のパートナーとして、香港金融管理局、タイ銀行、BIS(国際決済銀行)が参加したということだ。

 CBUAEは、「このプロジェクトは、MENA(中東・北アフリカ地域)初となるホールセール型CBDCの試験的利用であり、UAEの経済競争力を支え、国の金融分野の多様性と成長を後押しするというUAE指導者の指示に沿った、世界クラスの金融インフラと革新的な決済システムを構築するというCBUAEの意欲を反映している」とコメントしている。

 ブロックチェーン分析企業チェイナリシスが公開した最新レポートによると、MENA地域は世界で最も急速に成長している市場であり、UAEはこの地域全体で3番目に大きな暗号資産市場であることは注目すべきものである。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/ftx-becomes-first-licensed-crypto-exchange-in-the-uae-what-does-sam-bankman-fried-have-planned.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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