サム・バンクマンフリード氏のアラメダ、146億ドルの資産を保有

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 アラメダ・リサーチの文書によると、大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXと繋がりがあるトレード会社である同社は、6月30日時点で約146億ドルの資産を有しており、うち58.2億ドルがFTXのネイティブトークンであるFTXトークン(FTT)だった。

 業界ニュースサイトのコインデスクが入手したこの文書によると、同社のバランスシート上で最大の資産は約36.6億ドルの「アンロックドFTT」で、3番目に大きな資産は21.6億ドルの「FTT担保」だった。

 同社の負債の一部もFTTで構成されていた。アラメダ・リサーチのデータによると、同社の80億ドル相当の負債のうち、約2億9200万ドルが「ロックドFTT」だった。

 アラメダ・リサーチはこの資産を使ってFTXとの協力下で市場買収を模索してきた。FTXは22年10月下旬に、問題を抱えた暗号資産プラットフォームのボイジャー・デジタルの資産を取得する許可をニューヨーク南部地区破産裁判所から得た。同取引所は、アラメダと共に入札を行った。

 声明によると、「FTX USによる約14.22億ドルの入札は、(i)9月26日時点の市場価格では推定13.11億ドルとされる、売却完了前の未確定の日付におけるボイジャーの全暗号資産の公正市場価額と、(ii)債権者に推定約1億1100万ドルの増分価値をもたらす追加的約因から成る」ということだ。

 この提案が承認されたことで、ボイジャー・デジタルは、FTX USへの売却を行うための広範な計画について顧客投票を進めることになる。

 「この計画への投票の期限は11月29日。近日中に、当社の債権代理人のストレットが、顧客を含む計画への投票権を持つ全ての債権者に提案書を送付する予定だ」とのことだ。

 ボイジャー・デジタルは今回の動きの約3カ月前に、同社の破産プロセスを頓挫させる可能性がある「低額入札」だとして、FTXおよびアラメダ・リサーチによる共同提案を拒否していた。

 暗号資産分析会社メッサーリのデータによると、17年設立で、歯に衣着せない発言をするFTXの共同創業者兼CEO(最高経営責任者)サム・バンクマン‐フリード氏が支配するアラメダ・リサーチは、数千種類のデジタル商品を1日当たり推定6-15億ドル取引している。

 同氏は9月、行き詰まった暗号資産企業を救済してその資産を購入するために、推定10億ドルの軍資金を用意したと明かしていた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/sam-bankman-frieds-alameda-holds-146-billion-in-assets-heres-what-you-need-to-know.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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