石油大手シェル、BTCマイニング業界に進出―知っておくべきこと

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 世界最大の石油・ガス会社の1つであるシェルは、ビットコイン(BTC)マイナーに同社の潤滑油と冷却ソリューションを提供することを目指している。

 同社は、「ビットコイン・カンファレンス」イベント主催者のビットコイン・マガジンと2年間のパートナーシップを締結し、23年・24年会議のスポンサーとなることが決まった。

 発表によると、イベントにはシェルの代表者らが参加し、同社の潤滑油と冷却ソリューションによるビットコインマイニングのエネルギーコストの改善について、講演を行う予定だという。

 シェルルブリカンツで米国浸漬冷却責任者を務めるダーリン・ゴンサレス氏は、二酸化炭素削減の代替案を提供することを目指していると主張。同氏によると、「浸漬冷却液の最も重要な利点の1つは持続可能性と再生エネルギーである」という。

 ビットコイン・マガジンのデイヴィッド・ベイリーCEO(最高経営責任者)は、シェルといったエネルギー大手がマイニング業界に進出することは、「ビットコインにとって大きな勝利である」と述べた。

 シェルは21年、データセンター向けの浸漬冷却液を提供するための製品ポートフォリオを拡大すると発表した際、データセンターは「世界の電力消費の約1%を占め、その3分の1は電子冷却部品から直接来ている」と指摘している。注目すべきは、データセンターはビットコインのマイニングにも利用されているということだ。

 シェルは、ロンドンに本社を置くエネルギーおよび石油化学企業のグローバルグループで、米局を拠点とする完全所有子会社のシェルUSAもそのグループ企業の1つ。

 次回のビットコイン・カンファレンスは、23年5月に米マイアミで開催される。

 20年、「OOC石油ガスブロックチェーンコンソーシアム」と呼ばれるシェルやエクソンを含む10社のコンソーシアムが、米国のシェールフィールドで油田水処理に関する支払いの試験運用に成功したと報じられた。

 一方、最近のマイニング関連のニュースでは、暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスの暗号資産マイニングサービス部門であるバイナンス・プールが、5億ドルの融資を提供し、ビットコインマイナーが暗号資産の冬を乗り切るための支援を行うと発表している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/oil-giant-shell-makes-move-into-bitcoin-mining-industry-heres-what-you-need-know.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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